やっと時間ができて、後面開放BOXに取り付けました。
何だかコード取付用のマイナスネジも全然回した痕跡もないようで、ひょっとして新古品なのかなという気がします。
CD入力です。プリアンプはマランツ7コピー。出力アンプはTO-300というアクロサウンド製のOPTを使ったEL34PP。
ソースはマイルスの「TUTU」。そしてミシェル・ペトルチアーニの「ドレフュスナイト」の順です。
さあ鳴り始めました。
TUTUの3曲目まで聴いての感想です。
1.情報量が多い。一音ずつが明瞭に聴こえる。
2.緊密でタイト。どの音も音色がきれいです。トランペットやサックスの音はきれいを越えて「美味しい」音がします。
どうもあまり使用されていない印象です。コーンの反応なんかは新品のまだエージングが終わってないように感じます。
3.低音は38センチとはくらぶべくもないが、70Hz以上から100Hzにかけてしっかり出ています。ボックスをそれなりに大きくするか、工夫をすればもっと量感が出そうです。
4.このままスケールアップして、磁束を増せば604Eの音になりそう。
5.現代のソースも苦も無く再生します。これが1954年(70年前)に開発されたユニットとは思えない。
6.同じALTECの755Eよりも2ランク以上の鳴り方です。重量は755A、755Eの2.1KG に対して2.7KGと重いのです。
7.フルレンジ固有のメリットですが、全周波数帯のつながりが優秀です。マルチアンプシステムが束になってかかっても勝てません。
8.ではマルチアンプシステムのメリットである、高低の周波数間の混変調歪の少なさに関して、フルレンジは不利と言われるがそれも408Aでは感じません。
鳴らしているアンプのOPTであるTO-300も1950年代前半に開発されたものであり、同年代のマッチングも良いのかもしれません。感心するほど美しい音で鳴ります。
409Bや他のユニットとは格が違います。どうも今まで聴いた20センチユニットの中では、最高だと思います。
例えばLE8Tもきれいな音で鳴りますが、こちらは完全に計算して完成された人工美の美しさを感じますが、この美しさとも少し違います。
ひょっとしてまだそれほど使用されていない個体で、以降もエージングが必要かもしれません。
これは最後に残して聴くユニットにします。アンプはPX4シングルをつなぎたいと考えています。