シンメトリ―に6550Aを使わないことにして、EL34を代役に考えたのですが。
どうも最近はEL34ばかりで、面白くない気がしてきました。
物入を覗いて、色々考えて、ふとそう言えばこの球は最近出番がないなあと思うものに目が行きました。
これです。
家族はこの球を昔から、海苔巻きと呼んでいます。確かにノリをぐるっと巻いたように見えます。
英国STC社のCV1947=6L6G。
見た目古めかしいですが、なかなかの実力球です。
同じ6L6系の6L6GCほど、耐入力が大きく、出力も大きいと言う訳でもありません。
でも音は魅力的です。
力があって、中高域は美しい。バランスが取れています。6L6系の中でも3本の指に入るほどの実力だと私は思っています。
この球はスクリーングリッドの電圧が270Vまでと制限されています。なのでUL接続は無理。6L6GCではありませんので。
後ろの電源トランスは、高電圧仕様ですが、よく見ると20V-300Vの巻き線があります。要は280V巻線として使えるのです。
OPTはUL接続仕様のものですが、ビーム管接続でもい音がするはずです。ダイナコですから。過去300BPPで確認済み。
280Vを整流すればプレート電圧は385V程度ですね。スクリーングリッド電圧はツェナーダイオードで100V落とせば、規格とドンピシャリ。出力は22W 前後くらいかな。
これで行きましょう。シンメトリーは。海苔巻きです。平等に球も使ってやりましょう。