朝から雨です。シンメトリーアンプのシャーシ加工をしなければならないのですが、やる気になりません。
せっかく今週は3日間、休みがあるので、そのうちの1日でも加工に取り掛かろうと思ったのですが。
こうやって億劫になることが増えて、自作から疎遠になり、気が付けばもう半年以上何も作ってないなあ、となるのでしょうね。それもいいかもしれません。
なので今日の午前中はレコードを聴いてみました。少し前にファインメットのMCトランスを買っておいたのです。
ハットオーディオのHMC-103Wというもの。ファインメットは日立金属の商標でしたっけ。生々しい音がするという、認識が私の頭の中にあります。その試聴も兼ねて。
聴いたレコードはこれ。もうおなじみのブルーノートのこのジャケット。マイルスの後ろのトロンボーンを咥えたJJ・ジョンソンのイケメンなこと。
ジャズメンにもイケメンは結構います。私はこのJJをトップに挙げます。意外とセロニアス・モンクもイケメンです。サングラスをかけてることが多いのでわからないかもしれませんが。
このレコードVOL1,VOL2は1952年から、53年,54年にかけて3組のセッションにより構成されたものです。
Vol.1の1曲目から3曲までは1953年の録音。自分が生まれる5年前です。おっ、もう70年前の録音です。
驚きますね。70年ですよ。30年前は40年前の録音だったのに。
TEMPUS FUGITはラテン語で「光陰矢の如し」と言う意味だそうです。なんで日本語ってこう、型にはまった表現なのでしょう。「月日が経つのは早いもの」でいいじゃないかと思います。このレコードを聴いているとまさにそう思います。
この曲も何度も聴いてなじみです。
2曲目のKELOは、典型的なリフのブルースナンバーです。リフというのは、アドリブを取っている奏者の後ろで、例えば2管でバッキングで演奏するときのようなシンプルなフレーズを言います。
この曲に似たナンバーは多く存在します。たくさんのジャズメンが演奏していますね。
この録音時にマイルスは27歳前後。当初からたまにミストーンがうかがえますが、さすがに音・フレーズは密度の濃さ、訴える力を感じます。ドラムのアートブレーキ―はマイルスより7つ上。ベースのパーシー・ヒースも3つ上です。
年上を従えての堂々たる演奏です。
音的にはペットの残響音も良く再生されますし、ベースも明瞭に聴こえます。さすがにバンゲルダーです。
マイルスは完全に自分のスタイルを構築しています。
1952年の録音のグループはドラムにはケニー・クラークが参加しています。マイルスより12歳年上でこの録音時は38歳、歌手のカーメン・マクレーと結婚していた時期です。
これはケニー・クラークが楽しそうにスティックを振っているポートレートです。この裏には、ローヤル・ルーストNY 1948とクレジットがあります。34歳の頃。どうも私には黒人の年齢が顔を見てもわかりません。
ジャズを聴くときは、こういったように、メンバーの年齢や、それぞれのメンバーがどんな生活をしていて、当時他のどんなミュージシャンと演奏していたかを調べておくと、マイルスと一緒にやったときの、その演奏ぶりが興味深く思えるのです。
このブルノートのときは、マイルスもあからさまに先輩たちに注文を付けていなかったように思います。
さて午後から加工しますかな。