何年か前に、オープンデッキを買っていました。

 

昔のAKAIのもので4000番台sシリーズの5機種のうちの1台で、一番安価な4000D という機種で、当時5万円でした。

 

 

もちろん私が入手したのは、製造後かなり経っているもので、入手価格は忘れました。

 

オープンデッキは再生と録音が可能で、場合によりマイクを用意して本格的な生演奏の録音も可能です。

 

デッキを使いこなすには、劣化していない新しいテープが必要です。私は録音するほどの演奏能力の持ち主ではないので、もっぱらLPやCD、チューナからテープに保存するか、録音済のテープを再生するかのどちらかです。

 

この1年はデッキを使っていません。何しろ部屋も狭くて、デッキの置き場がなく、ラックに横にして入れておくだけなのです。

 

 昨年、福岡のカホパーツに行ったときに、アマチュアが手放した録音済のテープが並べてあり、3本程度入手していました。

 

それを聴いてみたいのと、デッキの様子見で今日は動かしてみました。

 

 

 

 

上の写真は止まって見えますが、実際は回転中です。

 

JAZZという表示のあったテープをかけて、回してみました。

 

 しっかり鳴ります。どうもレコードからテープに録音したもののようです。ときどきスクラッチノイズが聞こえます。

 

何だか、音の明瞭度が低くて、こんなものかと思っていたら、次の曲は結構ハイファイです。

 

 これはソースで違っているのでしょうね。本気になればオープンデッキも結構いい音で録れるのでしょう。

 

ずっと聴いてて思ったのは、モーターの回転音が結構聴こえること。まあ昔のものですし、これは仕方ないのでしょう。音楽に集中すれば気になりません。

 

 現在でも高級デッキをメンテしてオークションに出品している方がいます。私もそういう方から普及価格帯のものを入手しました。デッキを使いこなす能力が低い私には、このレベルのもので十分です。

 

 1巻のテープの連続再生時間は70分程度なのでCDと同等です。

 

これで、オーディオソースは4種類そろっています。

 

アナログプレーヤ、CDプレーヤ、FMチューナそしてオープンリールデッキ。

 

ネット音源は使用していません。

 

この4種を満遍なく使いこなすのはやや困難です。現在はCDプレーヤが一番多くなっています。

 

4種をいくつかの側面から比較します。

 

1.使いやすさ

 これは順に、FMチューナ、CDプレーヤ、アナログプレーヤ、オープンデッキとなります。

 FMチューナはSWを入れるだけ、アナログプレーヤはレコードをジャケットから出してターンテーブルに乗せて、回し始めて針を落とすのですが、オープンデッキもテープを装着して、回転させますが、巻き戻しという作業が必要です。やはり上記の順かな。

 

2.ソースの保管

 順にFMチューナ、CDプレーヤ、アナログプレーヤ オープンデッキ でしょうか。

 LPとテープの保管では、どちらが場所をとるのか悩んだのですが、テープの箱は結構厚みがあります。LPはジャケットは大きいのですが、厚みがありません。なのでこの順ではないかと。

 

3.音のハイファイ度

 順にアナログプレーヤ、CDプレーヤ、FMチューナ、オープンデッキ

 オリジナルレコードをハイファイカートリッジで再生する音ほど素晴らしいものはありません。国内プレス盤はこの際考えません。CDプレーヤの高級機もハイファイですがアナログには勝てないと考えます。FMチューナの音質は本気でじっくり試聴したことがありません。それでも生放送の生演奏は良い音がします。可哀そうですがオープンデッキはここでも最下位。

 

4.機能性

 順にオープンデッキ、CDプレーヤ=アナログプレーヤ、最後がFMチューナ

 なぜオープンデッキが一番なのか。再生機能はもちろんですが、録音できるからです。他のソースを録音して何度も再生できます。例えばLPを毎回かけると盤が消耗するので、テープの方で聴けばこれが避けられます。上でも説明しましたが、演奏者なら自分のオリジナルテープ(オリジナル音源)が録音機能で作成できるのです。これはすごいことです。

 もちろんFM放送からエアチェックでソースが作成できます。これがオープンデッキの素晴らしいところです。

 

5.メンテナンス性

 これは言ってしまえば、壊れにくさと言えます。

FMチューナ、アナログプレーヤ、CDプレーヤ、オープンデッキ でしょうか。いやアナログプレーヤ以降はどれも同じレベルかもしれませんね。

 

6.コストパフォーマンス

 FMチューナ(ソース代無料)、CDプレーヤ(最近は中古のディスクも安い)、アナログプレーヤ(高いレコードは非常に高い)、オープンデッキ(テープの新しいのは入手難、販売ソースも新しいものはあまり見ない)

 

こうしてみるとトータルでFMチューナは最高と言うことになりますが、致命的なのは効きたい音楽の放送が番組が少ない、ということです。

 

オープンデッキを生かすには、演奏者ではない人の場合、やはりFMの生放送を新しいテープにエアチェックすることでしょう。そうして保管したテープは価値があります。

 

私はこれを目指したいのですが、FMチューナ・トリオのKT9700の受信能力が低く、天候の悪い日などはノイズが出てしまうのです。アンテナの素子数を増やして、2階に立てて(現在は室内の天井に4素子アンテナをぶら下げている)コードの引き込み工事を行う必要があります。これはいつかやらなければと思っています。

 現在の室内アンテナでも十分感度のよいチューナがあれば交換してもいいと思っています。

 

上記からソースは今までどおり、使用頻度で言えばCDプレーヤ、アナログプレーヤ、FMチューナ、オープンデッキの順は変わらないように思います。