今日はアース回路図にしたがって、1点アースに変更しました。

 

1点アースの主役はこれです。

 

 

コードの被覆を剥いて、R端子に数本まとめて挿入して、クリッピングプライヤでカシメます。

 

アースコードの本数が多いので、2つに分けて、あとで重ねてシャーシに締め付けます。

 

このアンプのシャーシアースポイントはここ。

 

 

チョークコイルのネジと友締めします。

 

パワー管ソケット回りに、東芝端子(スタッド)を立ててアース線を張ります。

 

 

次に前段管ソケットのセンターピンを利用してアース母線を張りました。ごらんのようにパワー段の母線と前段の母線を1本の黒い線で結びます。

 

 

これでテストしました。

ダメです。まだ数十ボルト球のノイズが出ます。ここでまた考えました。抵抗からノイズが出ている可能性はないか。

 

そしてもう一つ、出力管のグリッドに発振止めの1~2KΩ程度の抵抗を入れていません。

 

この2通りの対策を同時に行いました。

 

ダメですね。まだ大きなノイズが出ています。

 

ここまでやって、正常にならないとは。もう手がありません。

 

頭がおかしくなりそうです。目の前のアンプは間違いのない配線がされていて、直流電圧も正常。

 

1点アースも間違っていません。

 

 ああ、ああ。投げ出そうかな。

 

ここでSWを入れっぱなしのアンプのOPT周辺を見ました。NFB回路は外しています。

 

何となく16Ω端子に接触させるとグリグリと発振音がします。

 

 あれ、逆相になってるのかな。一時側のP1とP2の配線を入れ替えてみました。

 

ノイズは嘘のように消えました。

 

私はラックスのOPT:CSZ-15の端子板の表示を完全に信じていました。P1が巻き初めで位相がプラスのプレート配線を接続するのだと思い込んでいました。ああ、逆だったんだ。もっと早く気づけば手間を取らずに解決できたものを。

 

パワ-アンプ部は全て近代のパーツに交換してしまっています。まあいいかな。解決したので。

 

 

そこで残留ノイズを測ってみるとLチャンネルは0.1mVとなりました。Rは0.8mVです。

 

そろいませんね。真空管アンプあるあるです。球を左右そっくり入れ替えても、L側は0.1mVです。

 

 

さてもう今日は終わります。明日からプリアンプ部です。イコライザはCR型にしたいのですが。

 

家族は明日から実家に帰ります。またしばらく一人なので、時間はたっぷりあります。

 

 今までの沢山のトラブルと対策をリストにしておきましょうか。先々のために。

 

また報告しますね。

 

 

 

12月14日 23:03 追記

 

今回、逆相になっていることに気が付かなかったのは理由があります。

通常は逆相になっていても、残留ノイズは1.0mV以下であることが多いのです。NFBを掛けて初めて発振するのがほとんどのケースです。最初からNFBなしで、大きなノイズが出ているのは初めてでした。おそらくOPTがCSZだったのでそうなってしまったのかもしれません。