今日は晴れ。朝方は梅の木とついでに金木犀の木の剪定をして、午後からアンプ仕事にかかりました。

 今日の5時ころにパワーアンプ部の配線が終わりました。

シャーシの中はそれほど混んでもなくて、とても楽に配線できました。

 

 

いつも慣れたリークムラード回路なので、すんなり配線できました。

 

何度か配線ミスがないかチェックして、OKなのでSWを投入しました。

 

段々温まって、電圧も出て来た頃に、出力管あたりから、ギャリギャリという音が聞こえます。

 

 あ、こりゃ発振だ。すぐに電源を落として、OPT二次側のNFB回路を外しました。

 

もう一度SWを入れました。ギャリギャリ音はしませんが、SP端子部分で80mV程度のノイズが発生しています。

 

初段のグリッドの入力部分のテスターを当てると、ここですでに50mV程度のノイズが確認されます。

 

つい先ほどまで、問題なくパワーアンプ部分は完成し、次はプリアンプ部だと頭の中でストーリーを考えていたのですが躓きました。

 

しかもこのノイズトラブルは私が事前に想定していた最悪のパターンのトラブルです。

 

 

何が最悪か。まずSQ38FDのアース回路は、飛び石で各段でシャーシに落とすというパターンのものです。私はこの方式でアンプを組んだ経験がありません。

 

SQ38FDを入手時点で、電源トランス、OPT、チョークコイル、真空管、電解ブロックコンデンサのいくつかが、抜き取られていました。

 

50CA10を使うつもりもなく、6L6GTで行こうと、電源トランスを違うものに代えました。電解コンデンサー回りも前の配線が分からない状況で、コードがぶら下がっていました。

 

まあ、そんなに触らずに、それなりに接続すれば、飛び石シャーシアースでも大丈夫だろうと甘く考えていました。

 

ここで落ち着いて、パワーアンプ部の直流電圧を測定してみました。事前の予想通りの電圧配分で標準的なリークムラードの配分です。

 

 現状、これだけノイズが出るということは、アース不良に違いないのですが、どこをどうすればノイズが0に収まるかがつかめません。せっかく飛び石シャーシアースで成立していたアンプを私が弄って、どこかの部分で不具合を発生させてしまっているようです。

 

1点アース専門の私には、これを解決するのは無理です。

 

通常の回路図はあっても、アース回路図というものがないと、ノイズの解決は困難です。

私はプリアンプやプリメインを作るときは、アース回路図も作成しています。

これは回路図にシールド線の形状を書き込んで、シールドのマイナス側がどう配線されて、どこでアースに落ちるかを、赤い線で記入したものです。

 

飛び石アース回路は私には無理です。

 

さあて、どうしましょうか。頭の中では1点アースに変更したいのですが、問題があります。

 

入力セレクタ、フィルター、テープモニター、その他多くのアクセサリー回路にたくさんのシールド線が使われていますが、もしこれらのシールド側のどこかでシャーシに落とされていると、2点以上アースになり、やはりノイズはとれないでしょう。

 

やり方としては、アクセサリー回路の入力部、出力部のシールドがシャーシに落ちていないかを確認することが先決です。全て浮いていたら、1点アースはやりやすいのです。

 

人が設計して、製作したアンプはやはり苦手ですね。

 

作戦練り直しになりました。