トーンのントロール周りをシールド線に変更しました。
シールド線は2芯のものを使いました。左右とシールドが1本の被覆の中に入っているものです。
配線が終って、出力端にオシロをつなぐと、入力信号もいれてないのに、しゃっくりのように基線が上下します。
あら、発振だ。間違いなくトーンコントロールで発振しています。
ウーム。んんん。
トーンコントロールブロックまでは確かに真空管から離れています。これはデザインを優先したので仕方がないこと。何だかもう、煮詰まった感じで、もがいているような感じです。もうこのプリは見たくない気持ちさえします。
ここでアンプのそばから離れて、他の部屋でいろいろ原因、対策を考えます。
2芯シールドがまずかったのかな。確かに2芯にすると、導線は細くなります。容量が増えて不安定になったのかもしれません。
あーあ、もう一度単芯のシールドに変更してみます。また一からです。
黙々と3時間かけて、アンプをあれこれひっくり返しながら、やり直しです。
変更終了。
今度はどうだ。基線は揺れていません。発振は止まったようです。
PHONO1にして正弦波を入れたら、正しく出てきました。やった。やれやれ。
1kHzの方形波ですが、トーンコントロールを触るだけで、形がシビアに変化します。
下はトーンの低音、高音ともにMAXにした状態です。
コンペンセーターのスライドスイッチ10個を順に下げると波形の大きさが少しずつ変わります。
ランブルフィルターを触っても変化します。操作するツマミが多すぎて、何をどう触っているのか、わからなくなります。
ノイズは0.07mVでときどきフリッカーが出ます。
やっと完成しました。明日は音を聴いてみます。もうしばらく半田ごては触りたくありません。
プリアンプの製作のコツは、イコライザを発振させないこと、トーンコントロールはなるべく球に近づけること。シールドはやはりアマチュアの場合は必要で、適材適所を選ぶこと。アースは1点が必須です。
やはり直流点火して、アースを的確にとると、ノイズは出ないようです。
言えばマランツ7はもう仕様が確立されていますから、配線さえ間違えなければ発振することはありません。
パーツのレイアウト、引き回し、全てが固定されています。
マッキンのC8をステレオで組むというのは、おそらく誰もやってないと思います。つまり未知のプリを作ったということになります。そりゃ発振もしますよね。素人なのですから。
このプリアンプは方形波は20KHzはそのまま出てきません。のこぎり状態です。古い回路ですしそんなものでしょう。70年近く前の回路です。いにしえですね。
この数か月ずっとかかりっきりで疲れました。
試聴が楽しみです。なんとなく鳴り方の予想はついています。
また報告しますね。