このブログの読者のかたでも、やはりマランツ#7のファンの方が多いようですね。
自分でこのプリを組み立ててずっと使っていますが、オリジナルとはほど遠い音で鳴ってるのだろうということは理解しているつもりです。
ゆっくりした時間をつくり、耳と体調を良くして、本当の自作アンプの音、実力を確認しなければならないと思っていますが実行できていません。
製作前これを使ってみればいかがですか、といただいたカップリングコンデンサはスプラグブラックビューティー。抵抗は一部にA&Bもついていましたが、完成品にはデールのものや、金皮も混ざりました。
それでもこれらは、これでいい音で鳴ります。
マニアのM7ファンはオリジナルにこだわるそうですが、まず経年で部品がほとんど劣化していて無理でしょうから。
ミントに近くて、部品不良のを抱えた出物が発見された場合、はごく一部のパーツの交換でメンテナンスを終わらせる、という手もあるようで。
ネットで何年か前にこう言ったケースの修理を行った、業者さんの記事を見つけました。
気になるのは、トーンコントロール部にもたくさんついてるバンブルビーはほったらかしでいいのかな。
記事では対象としてカップリングコンデンサーのバンブルビー(オイルペーパーコンデンサー)の絶縁耐圧が劣化しているため、近代のアリゾナキャパシティーというコンデンサーメーカーのM7交換セットを使用しています。実際この交換セットの価格を2年前に調べたら10万円弱でした。結構なものですね。
私のM7自作の大先輩であるKさんも、このアリゾナのもので組んだバージョンがあるのですが、音の違いはよくわからなかったとネットに書かれていました。
コンデンサーの音に関しては私も若いころは個別の音色の差を確認できたものですが、現在は耳も劣化し、上は5KHzも怪しく、体温計の電子音さえ聞き取れなくなってしまい、自信がありません。
ただし、過去使ってきて問題のなかったメーカーのものは覚えていますので、以下に列記します。できる限り多くの候補を挙げます。
スプラグ系(vitaminQ、ブラックビューティー、オレンジドロップ等)、サンガモ、GEN、WEST CAP、GUDE MAN、TRW、
ASC、ERO、CORNELL DUBILIER、RIFA、松下ECQP、松下ECMP(箔フィルム)、nichicon ポリプロピレン、shizuki(黄)
多くの品種が出揃いました。結果的には品質の良いものは世の中に結構多いということでした。
さらに言えば、個人的な考えですが、一度取り付けたコンデンサーは3年間使用すればそのあたりからこなれた音を出し始めるような気がするということです。
これでなきゃダメだということも無いんじゃないかなと思うのです。