何年か前に彼がどんな人生の終焉を迎えるのか考えたことがある。

彼により、多大な利益を得た組織、個人もたくさんいる。逆に言えば他者の利益の裏で被害を被った人たちもたくさんいる。感謝されていたし、恨みも持たれていた。

 

以下に簡潔に彼に関してまとめてみた。個人の見解なので正しいかどうかは分からない。

 

1.彼の強味:人たらしで、ファンを作るのがうまかった。味方が増えれば、集団として力が増強され、数の力で何でもできるようになった。権力と金を自由に使った。頼ってくるものには惜しみなく金を提供したし、検察さえ抑え込んで自分の身に捜査が及ばないようにしていた。

 

2.彼の弱み:これをやったら罪になる、この連中は危なそうなので関係は持たない方がよい、という感性や判断能力が欠如していた。結果的に反社組織ともつながりを持ってしまっていた。そして恥を知らないというのも彼の弱みであった。嘘がバレても平気な顔をしていた。子供時分からそうだったのだろう。

 

3.彼の弱み その②:親、兄弟と違い学力が劣っていた。勉強することが嫌い。子供のころから嘘をついてその場をやり過ごしていた。これは終生変わらなかった。日本国憲法も読んでいなかったし、文字情報の理解力も低かったようだ。これにより自分の行動が、犯罪か否かの判断ができていなかった。これ、法律違反なの、後から知って森友学園の国会議事録も改ざんさせたり消去させることになった。

 

4.彼の弱み その③:自分の法令違反が他人を巻き込み悲劇を生んだ。記録改ざんを命じられた公務員の自死、籠池夫妻、河井克之夫妻は拘置所に入ることになった。

 

 以前、彼の終焉を想像したとき、恨みを持った人間から襲われ、突然亡くなるような形ではないかと考えた。それが突然現実となり、驚いている。

 

私は彼のアンチではあったが、元気な姿で正当な裁きを受けて、それに従って欲しかった。

 

今回の犯人の行動を、メディアは「民主主義への破壊行為だ」「言論封殺だ」と報道している。

これは少し違うと考える。犯人は民主主義のことなどこれぽっちも考えていない。安倍氏の発言、思想に敵意を持っていて黙らせようとしたわけでもない。

 自分の親、家族の生活をめちゃくちゃにした統一教会という宗教団体が憎くて、恨みを晴らすためにその団体とつながりがある安倍氏への狙撃に及んだということだ。まさしく一個人としての恨みである。

 

統一教会は調べればわかるが、昔、岸信介氏が日本に呼び込んだ、共産主義を抑え込むための団体であり、教祖は韓国人である文鮮明氏だ。その後も自民党はこの宗教団体と交友関係にあり現在に至っている。

この団体の恒例行事の集団結婚式に安倍氏も祝辞を送っている。闇の組織であり、メディアも忖度して名前を報道しようとしない。安倍氏のファンには嫌韓の方も多いが皮肉なことである。

 

安倍氏は、過去から付き合いをしている闇の組織により、家族を壊された個人から命を奪われてしまった。

自民党は以降もこの団体との付き合いを継続するのだろうか。福田武夫氏も中曽根康弘氏も総理時代に日本共産党から、この団体との関係の追及をうけ、問題ないのでこのまま付き合いを続けるという答弁をしている。

 

さて彼の逝去に際して、諸外国から多くの弔意をいただいている。「外交の安倍」と言われて、訪問のたびに多大なお金を相手国に渡してきた。その結果の弔意かどうかは分からないが、ある意味それはそれで結果的に良かったかもしれない。

 

  安倍さんお疲れさまでした。安らかにお眠りください。