昨夜、コンデンサの追加、線材の移動をさせて変更完了しました。

 

これがこのアンプの内部の全景です。コンデンサが追加されているのがお分かりでしょうか。

 

 

ヒーター配線の束は以前のところに残りましたが、メインの束は反対方向へ移動。コンデンサ設置のスペースは確保できてすっきりしました。

 

 

チョークコイルの唸りは嘘のように消えました。当然なのですが一安心です。

 

この変更により、プレート電圧は485Vに増えました。スクリーングリッド電圧を350V以下に抑えるために、チェナーダイオードを100Vドロップのものから、150Vのものに取り換えて、結果スクリーングリッド電圧は335V になりました。画像では隠れて見えない部分です。

 

アイドリング電流は1本あたり38mAに調整しました。これで高電圧条件のAB1級PPに合わせました。出力は40W程度出ると思います。

 

NFBを掛けました。10dB程度ですが、左のノイズは0.1mVなのですが、電源に近い方は1.0mVあります。同じ回路、同じ部品で組み立ててもこの違いです。球アンプあるあるです。

 

何が原因でしょうか。トランスの漏れ磁気の影響?アースラインの接続位置?

よくわかりません。過去、アースラインを変更しいろいろなパターンで試しましたが、明確に原因が分かりませんでした。アンプはでたとこ勝負のところがありますね。

 

さて、本格的に聴きこんでみました。RCAの1625を挿しています。

807系の音なので、豪快ではなく、スマートで音のエッジが立っているわけでもなく、柔らかな印象です。情報量も多く、一応ハイファイアンプの仲間には入っているようです。

 

次に手元にあった、珍しいCCCP(ソ連)製の1625を挿してみました。音の浸透力、美しさではRCA製とは別世界の音です。こちらを好まれる方も多いと思います。ソ連製など、もう現代ではほとんど入手不能だと思います。旧ソ連製の真空管はウクライナでも作られていたそうです。それが今やなんということでしょうか。

 

 

この後アンプは測定。最後にSPのインピーダンス切り替えのための配線をして、オークション出品となります。