共振回路の計算で0.69μFのコンデンサをチョークにパラであてがい、唸りが消えたと報告しました。
正規の電圧に上げて、しばらく時間を置きましたが、やはり少し唸っています。高い音、低い音が混じりあって小さく音を出しています。
そう簡単には静かにしてやらないよ、とでも言ってるようです。
チョークコイルは昔から、音を出して主張します。
唸りはもちろんですが、今回コンデンサを1μから0.69μに取り替えた際も、電源ONと同時にパシッと音をだしました。新しいパーツに火花を散らしたのでしょうか。実際には火は出ず音だけでしたが。
過去もチョークが音を出したことがあります。5D32というWE製のレーダー用の球。その類似管の715Bというレイセオンの球でシングルアンプを作ったことがあります。30年前です。押し出しの強い、見通しのきくアンプでした。
このとき手持ちのシングル用の、インダクタンスが大きいチョークコイルを持っていなかった私は、プッシュプル用の0.5Hのもので代用していました。もちろんリップルが取り切れずブーンというハムが出っぱなしでした。
やっとシングル用のチョークを手に入れて、交換したときです。
電源を入れたら新しいチョークが、ピピピと小さな音を出しました。前のチョークはこんな状況で使われていたの、とでも言いたげでした。
チョークコイルはしゃべります。
さて、1625のアンプですが、方針を決めました。せっかくのアドバイスをいただいたのですが、この山水の60年前のチョークには共振回路も決定的な効果が出ませんでした。近年のものなら奏功したかもしれません。
これはアンプ内の全景です。最近作るアンプの中はどうも殺伐としています。潤いがありませんね。
ここはコンデンサインプットに変更します。350V端子を整流しても490Vと高い電圧になってしまうので、下げるためにダイオード整流後に200Ωの抵抗を入れます。アイドリング時に全電流が0.2A程度なら、ここの電圧降下は40V。よって電源電圧は450V程度となります。
必要なのは、この抵抗と、もう一段追加となる平滑用のコンデンサです。
この2個のコンデンサをシャーシ内に追加します。200Ωの抵抗も。また電源回りのレイアウト検討です。
明日から東京に3日間出張です。200Ωのメタルクラッドでも買ってきましょうか。
また報告します。