なかなか、実体配線図を描くまでにいたりませんでした。

理由はアンプが重すぎて、ひっくり返すのが億劫だったからです。

 

やっと球を抜きました。

 

 

バイアス調整用VRのシャフトが、シャーシ丸穴のセンターにきれいに出てくれました。サブシャーシとの位置整合がポイントですが、昔はズレてズレてとても苦労しました。

  コツは結局、正確にケガキ、正確に穴あけ、VR取付け穴(サブシャーシ側)を少し大きめにし調整幅をもたせるということでした。

 

よいしょっとひっくり返しました。22Kgくらいありますね。

 

見てください、このリード線の束たち。シャーシ内をスッキリするために、ブッチン、バッチンと切り詰めてもいいのですが、貧乏性の私には切れません。

 このトランスが、将来アンプ解体後に違うアンプに流用されることを考えると切れないのです。事実この電源トランスは古いものですが、このようにリード線は残っています。前の使用者も貧乏性だったのでしょう。

 

電源回りのポンチ絵。

 

出力管の周辺。

 

ここで困ったことが起きました。ハモンドの1650RというOPTの二次側配線です。

このメーカーのOPTは、二次側が通常のように、一巻きで0,4,8,16Ωと引き出されていないのです。下の写真の上段左が1650Rの巻線状態。二次側は二巻きあります。

写真下段に、それぞれ4,8,16Ωの接続が書いてあります。つまりどれか1種類しか選べないのです。

 

困ったことに、私は3接点のロータリーSWを使って、すでに4,8,16Ωのレタリングをいれています。

 

仕方がないので、なんとか8,16Ωの2種類をロータリーSWで切り替えられるように考えてみました。4の文字は消すしかありません。

 

アルプスの6回路2接点のスイッチが見つかりました。片CHで3回路を使ってなんとか接続を考えてみました。

 

写真上段左では、二次は2巻きで、それぞれ3線、2線の引き出しがあります。これを上から順に、A,B,C,D,Eと記号を付与します。

写真下段右2つの接続を切り替えで実現させます。

 

 それで無い知恵を絞って考えた接続が以下のものです。

 

SWが上で16Ω、下が8Ω。一応これでいいと思うのですが。

 

この内容をみて疑問を抱かれたかたは、多極管PPアンプに結構精通された方です。

 

「NFBはどの端子にかけるのか」

 

はっきりとは言えませんがB端子になるのでしょうか。しかしながらインピーダンス切り替えのたびにNF量は変化するはずです。

 

インピーダンス切り替えに連動して、NF抵抗も切り替えるとか。

もうそこまではいいでしょう。それは止めておきます。

 

4Ωの文字は削らないとね。

 

 

さて残りのMT管まわりの実体配線図はこのあとにでも考えましょう。

 

さらに続きます。