C8の話題で申し訳ありません。

ターンオーバーで5個のスイッチ。ロールオフでも5個のスイッチ。

これら10個のスイッチのすべての組み合わせは1000種くらいと話しました。

 

 高校の数学で順列、組み合わせというのを習ったと思います。

5個のスイッチで何通りのポジショニングがあるかを計算しますと、

 

5個のスイッチを全てOFFにするのは1通りしかありません。5個のスイッチから1個だけOFFにするのは5通りです。

 さらに5個から2個だけOFFにするのは、₅C₂となりこれはnCr=n!/r!(n-r)!ですから

 5!/2!(5-2)!=10通りです。(因みに5!=1×2×3×4×5、2!=1×2)

5個から3個は10通り、5個から4個は5通り、5個から5個は1通り。

 よってこれらの合計で5個のスイッチから可能なポジションの組み合わせは32通りです。

 

もうひとつ5個のスイッチがあり、こちらも32通りなので、全部の組み合わせは32×32=1024通りです。

 

更にこじつければ、オーラルコンペンセータ(ラウドネス)も5通り。ランブル(低域カット)も5種類ありますから、全部で1024×5×5=25600通りの設定条件が存在するわけです。

 

 こういう計算をするときには、昔学んだ順列・組み合わせを思い出そうとするのが面白いところです。好きなことのためには、苦手な勉強も厭わないというところでしょうか。

 

ツマミを出してきて、前面パネル上に置いて、デザインを考えました。

一番左上がVOL。その右下がBALANCE。下段の真ん中4個は左右のBASSとTREBLEです。各チャンネル独立です。VOLの右横の鍋蓋ツマミがランブル。上段右端はSELECTOR。その左がオーラルコンペンセータ。SELECTORの下がMODEとなります。

 

5ミリ単位でツマミを動かして、ああでもないとやっているときが一番楽しいですね。

この前面パネルはマランツ7と同じ大きさにしています。

 

世間に流布している、マランツ7のウッドケースのレプリカに収めるつもりです。

結局、自分が常用するかどうかは別で、この機能を持ったプリアンプを完成させることができるかが目標なのです。

 

このアンプを作る上で最大の難関があります。10個のスライドスイッチへの配線でしょうか。いえ違います。10個のスイッチ用の角穴の加工です。

 

12ミリ×6ミリの角穴を同じ大きさで、手加工で開けていきます。

 

Φ6の丸穴を、正確に2つ開けて、あとはニッパーとヤスリで削れば、理論的にはOKですが、穴が1ミリズレるとアウトです。

 

なので方法としてはまずΦ4で開けます。これなら1ミリズレても角穴から出ません。この場合は細丸ヤスリで削りながら、とにかくセンターを合わせた丸穴に少し拡大して、最終はリーマでΦ6に広げて、あとは三角ヤスリ、角ヤスリ、半丸ヤスリを総動員してきれいな角穴にします。

 

執着して同じところを削っているとすぐに大きくなってしまいます。要注意です。

 

こうやって考えていると楽しくなります。

1625アンプは何も進展していません。大丈夫です、もうモックアップ状態になっているので完成したも同然です。

 

さて次は何をすべきかです。でも4日は息子が孫を連れて帰省予定です。嗚呼。