8日の夜10時ころに、カップリングコンデンサを半田付けして作業は終了しました。

パワーアンプの半田付けで一番好きなのはカップリングコンデンサなのです。出力管のグリッドにつながる部品で、なんとなくアンプのキモだと思い込んでいるのです。これが音をきれいにしてくれるんじゃないかと。

 

 

これが完成後のシャーシ内。今回はカップリングコンデンサは英国製です。自己バイアス用の電解コンデンサはドイツ製。

6L6GAは米国製。トランス類は国産。知らないうちに中国製も紛れ込んでいるでしょうから、(金属皮膜抵抗?いや台湾製かも)日独英米中と国際色豊かです。ロシア製はないと思います。ベラルーシも。

 

 

アップです。入力回りのシールド線がキツイ。

 

通電前に配線チェック。大丈夫のようですが、最近は半田付け忘れや半田付け不良を時々やらかしてしまうので、ピンセットでそれもチェック。

アース母線へ部品のリードをからげて半田付けするときは、じっくり熱をかけないと天ぷら半田になってしまいます。接触が悪いとSWを切った瞬間、ガシャとかバリッとか音がでることがあります。SWの機械振動で接触したり離れたりするためです。

 

OKのようなので、スライダックトランスで50Vくらいから一次側に電圧をかけていきます。この段階でテスタであたって問題ないのでいよいよ100Vまでアップ。

 

素早く、B電圧、各球のプレート電圧、カソード電圧を測りました。電圧は規格表のAB1級Ep=360V、Ek=22V の動作と全く同じになりました。

気になるダミー抵抗の交流電圧(=残留ノイズ)を測ると、右0.7mV、左0.3mVでした。優秀ですね。私は固定バイアスのアンプが多くて、自己バイアスはノイズが大きくなる傾向があると思い込んでいたのです。実際自己バイアスでノイズの大きいアンプを作ってしまったことがあります。その後何台か自己バイアスで作って、そんなに悪くなることはありませんでした。

 

この結果に気をよくして、しばらく通電状態にしておきました。NFBは8~10dB程度です。

 

LUTHER BROSは私のプライベートブランドです。その昔ドイツで宗教改革を行ったマルチン・ルターとその仲間たちから決めました。

6401という型番は64歳で作った第1号を意味します。63台は5まで行きました。昨年は5台作ったということです。

 

部屋を暗くすると出力管から青い光が出ています。

これをグローと呼んでいる人がいますが、グローは管内で異常な放電が起きることを言います。正しい呼び名は蛍光(けいこう)です。

 

音を聴きたいのですが、もう遅くなりました。この時間からセットするのも大変です。

 

試聴は明日にします。いろんな6L6 系の球を挿してみます。このあとも試聴、測定と続きます。

 

今回も火傷、感電はありませんでした。

 

ではまた。