電源トランスをシャーシにセットするときに、4個の穴にうまくトランスのネジが入らない場合があります。

 

ネジ穴をヤスリで拡大する手もありますが、私は逆にトランスの4個のネジを緩めてグラグラ状態にして、シャーシにセットします。その状態でネジを締めれば楽です。

 

 ただし注意事項があります。このときネジでコア部分をしっかり締め付けることが重要です。過去の経験ですが、コアをゆるゆるのまま通電したら、二次側300V出るはずが240Vしか出なかったことがあります。

 

さて電源トランスのコア積層部の塗装がポロポロ落ちているので再塗装することにしました。ついでに出力トランスのカバーも色落ちやキズが入っていたので一緒に塗装です。

 

電源トランスは養生にセロテープと公告紙を使いました。

トランスカバーの2個の配置をみてください。このように斜めに置くと、塗装時に塗料が掛からない死角ができません。真横に並べると死角ができてしまうのです。

 塗装面を200番から400番の紙やすりで研磨。研磨カスや汚れを落とすためにシンナーできれいに全体を拭き取ります。

 スプレー缶をよく振って、塗料をトロトロにしておき、試しで霧の吹き具合をみながら塗装です。

1度で終わらせずに、2回に分けて塗装します。

1回目の後40分は乾燥させます。今日は天気がよく塗装日和でした。

 

乾燥後は仕上げに、透明クリアを吹きかけておきます。透明クリアで重ね塗りを繰り返すと、つや消しの塗装でも光沢が出てきます。そのあたりは好みで調整すればよいと思います。透明クリアは10分程度で乾燥します。

下は常用している塗料です。

 

 

塗装が終り、電源トランスは端子表示の紙がボロボロだったので、手製のものに貼り替えました。

 

出力トランスは今回は、航海仙人さんの手巻きのものを使います。仙人さんはヤフオクで自作のファインメットやアモルファスなどのコアを使ったトランスを常時出品されているかたです。自宅が近くて時々お邪魔させてもらっています。この方のトランスはいい音がします。広範囲にわたり情報量が確保され、しっかりした音が出ます。

 

 

リード線をつけました。

 

 

さて次は実態配線図を描きましょうか。

 

また続きます。