手がかかります。、トーンコントロール用のロータリースイッチまわり。パーツは合計80個半田付け要です。

うーむ、集中力の高さが自慢の私でも、2時間が限度。これを4回繰り返さないと、4個のスイッチは完了しません。

接続の確認をしながらなので、さらに時間がかかります。でも今やっておかないと、後からミスが発覚すると、手の打ちようがありません。

 

現在高音のSW周りの実装を始めましたが、メインのパーツを付けた時点で、ケースに取り付けて周囲との取り合いを確認しました。

下の写真の手前側がそうですが、大丈夫そうです。この高音SWにはまだ、輪っかと抵抗などのパーツの取付が残っています。

 ここで悲しい決断をしました。トロイダルチョークコイルはスペースがなくて、実装が不可能です。今回はスルーして、1本の導線で賄います。次に違うケースに組むときは、必ず使います。ごめんねコイル。

 

 

もう一度取り外して、低音側にも残ったコンデンサを付けます。

 

この黄色いコンデンサはトーンコントロール部とフィルター部の間に入る、重要なカップリングコンデンサです。

回路上はC49と番号が付けられた、0.33μFのものです。回路中ではトーンコントロール部の中の1つのコンデンサに見えますが、必ず信号が通ります。本当はもっといいものを使いたかったのですが、スペースと容量の制約からこれしか入手できませんでした。いちおう低音側はこれで実装完了。あとはリード線の取付けだけです。下の写真のように、ぐるりと並んだ茶色のコンデンサを見てると、マランツ7のトーン回路らしく見えてきます。

 

 

 回路中の重要なカップリングコンデンサは16個です。ソースをレコードにしたときに、必ず信号が通るコンデンサたちです。オリジナルはブラックビューティーだか何だかです。K先輩はこの16個を、最後はアリゾナキャパシティーで揃えられたようです。このセットは海神無線で合計10万円で販売されています。私もそのうち、小遣いをためて購入してみたいと思います。無事にこのプリが完成すれば、取り替えてみたいと思うのですが、さてどうでしょうか。

 

もうひとつ、おやっというパーツが1個あります。R119番と名打たれた抵抗です。イコライザ切り替えSW周りに存在しますが、実はこの抵抗は、イコライザアンプの出力から次段のテープモニタまでの間に入ります。

 

 このプリアンプのイコライザアンプ部分のみ、習作されて愛用されているかたも多いとおもいますが、大抵の場合この1KΩが省略されています。通常マランツ7のイコライザとして書籍に記載されるときも省略されているようです。

 唯一、上杉氏のみこの抵抗を含めて雑誌に発表されています。さすがですね。

 

さて、このプリを作っていて分からない部分があります。アース母線のシャーシアースのポイントが見つからないのです。

それは、電源部のブロックコンデンサC103 のアース側です。他のC101とC102は黒線で結ばれ、ラグ端子のシャーシにつながるところに接続されています。しかしこのC103のアース側はシャーシに落とされずに、そのまま黒ベークのアース母線につながれていますが、その母線のどこでシャーシに落とされているのかが、見つかりません。私の注意力が足りないのでしょうか。シールド線のアースを通して、どこかで落としてあるのでしょうか。オリジナルのC103のケースのカンは取付時に直接アースには接触していないようです。

 

もうひとつわからないのが、黒ベーク上の右チャンネルのイコライザ段だけがアース母線が切り離されて、個別にシャーシアースされています。なんでそうしたのでしょうか。ソウル・B・マランツ氏もシドニー・スミス氏ももういません。

 

さてさて、現在は生みの苦しみにあえいでいます。

下は高音側のSWです。この2個にあと8個の抵抗を付ければ、完了です。

もう今日は23:00になったので、一旦終わり。また明日。

 

 

このスイッチが終れば、次は最後の難関といっていい、レバースイッチです。1つのSWに4回路3接点が含まれています。ピン間も狭く、部品が密集します。目が痛い。

 

このレバースイッチの起用などオリジナルからパーツを変えましたので、7Kのキットマニュアルはそのまま使えませんが、とにかく実態図のページをコピーして、配線材の色と、大まかな引き回しを参照しています。もう文字情報の「黒の線材10センチの両端を10ミリ剥いて、ラグ端子Aの10番ピンにからげる」といった同じようにズラズラ並んだ文章は見ません。目が疲れます。目が痛い。

 

回路図とマニュアル実態図と自作実態図を見比べながら、進めていきます。合計400個近いパーツを全て間違いなく、はんだ付けしないと正しく鳴らないのです。なんだか高いところで綱渡りをしているような気分です。

 

一晩寝れば、また頑張れるでしょう。ではまた。