5504なので55才のときに作った4代目のアンプになります。
このアンプは是枝重治さんが、管球王国に発表した6BQ5PPアンプに影響をうけて作ったのです。
四角いタムラトランスを主役に、出力管を前に並べました。
アマチュアの方は、前段管と出力管をトランスを挟んで前後に配置することをあまりやりません。
配線がやっかいになりますし、信号の流れもぎくしゃくするような気がします。
この手のアンプはアルミプレートをトランスの上にかぶせると、効率的です。プレートに実装すればすんなり収まります。
ただし、アルミプレートの切り出し、固定用の金具の自作、ネジ切りが必要になります。
これも練習すればそれほど難しくありません。
さてこのアンプは、バンタム級のエースといった風情で、しまった音で鳴りました。
最初に落札していただいた方が、ほとんど使わず、再出品されて次の方にもらわれていきました。最初の落札者の方とは懇意になり、何台かのアンプの特注製作の依頼をうけました。
この1年前くらいから、オーディオからほぼ撤退されるとのことで、私が製作したアンプも全て再出品されました。
私は黙ってすべてのアンプの落札状況を見ていました。
やっぱり、コレクターのアイテムで鳴らさずに飾っておくよりも世の中で活躍して欲しいと思っていましたので、再出品は歓迎すべきことでした。