この年末にブログはやめようと思い、ココログをいきなり閉鎖しました。

 13年続けてきて疲弊していたのと、業務が多忙で時間が取れなくなりつつあったのです。

 

私がヤフオクに出品していることは、読者の方もご存じなので、出品の質問欄に「ブログにアクセスできない」という質問、指摘も数件ありました。

 申し訳ないことをしたと反省し、使い勝手の悪かったココログから、こちらへ越してきて再開することにしました。ただし、集中して書けるときは、書きますが1か月更新がないこともあると思いますので、その場合はご容赦ください。

 

そもそもの私のアンプ製作記事の公開は、目的が決まっていて、「自作者を増やす」というものでした。

過去ココログで30台以上のアンプ製作を報告してきました。

「回路を読もう」というシリーズでは、真空管の働き、回路の読み方、出力に沿った電源回路の設計、実態配線図の描き方まで説明しました。理解度のテストもブログ上で実施しましたね。

 

その結果。全く新しくはんだごてを握った方が、わかっている範囲で2名程度。昔やってたのを思い出して20~30年ぶりでアンプを作った、というかたが10名程度。

 

把握できている範囲でこの結果です。ブログは一方通行なので、いつも読んでくださっていた方約160名のうち、他にも自作開始されたかたがいらっしゃるかもしれませんが、実際のところはわからないのです。へえ、アンプってこうやって作るんだ、程度の方も多かったのだろうと思います。

 

もしブログを止めても、アンプ製作は続けますので、どうせなら製作記事の公開を続けてもいいかなと。写真をとって、一言二言説明を書けばよいことだし。

 

そんな背景があり、製作記事をまた、書きます。

 

今回は6L6Gという、音のきれいな球を、そこそこの出力で鳴らすアンプです。いつもプッシュプルばかりですみません。私はシングルよりPPが好きなのです。

 

 

1.シャーシのケガキと加工

 

シャーシはゼネラルトランス販売の350×200 (t=2.0)のもの。

ケガキはいつもの通り、シャーシに直接コンパスの針でケガキます。作図済みの方眼紙を糊で貼って、センターにポンチを打って、さらにそこにドリルの刃を当てて加工するという手法も聞きますが、慣れないと2ミリ程度ズレる可能性もあるし、手間もかからず、ペーパーレスの時代ですから。直ケガキでJISマーク入りの刃で加工すると、刃先がアルミに食い込みズレません。

 

 

途中経過の写真です。最近は出力管周りに、φ5の穴を12個開けるという習慣が付きました。これは伊藤喜多男氏のアンプを習作して以降です。

 

 

細いリーマでφ9の穴(SP用陸式端子)に拡大しているところ。リーマの働きは、そのまま穴を最終の大きさまで拡大することと、もう一つはシャーシパンチ使用時の下穴、パンチの軸を通すためのφ12程度の穴をあける目的もあります。この上の写真ではすでにシャーシパンチで8個の大小の穴を明けています。

 

四角い電源トランスの角穴はφ4の穴をたくさん並べて明けて、ニッパーでつながっているところをちぎって、ヤスリで直線に仕上げるという古典的方法です。以前金切りノコを使う方法も試してみたのですが、ノコで2ミリのアルミを、トータル30センチ引いていくのも骨です。結局丸穴連続方法が楽でした。

 

2.異形穴はヤスリで

 

 

 

ACコード用、プラスティックブッシュは、丸穴を明けておいて、半丸ヤスリで上下に削っていきます。

いきなり大きく開けると、ブッシュがスポスポになるので、細かく現物合わせで拡大していきます。

 

3.とりあえず部品を置いてみる

 

 

 

とりあえず、こういう印象です。結構シャーシもあちこちに傷が入っていますが、塗装すればそれらしく見えてくるものです。

 

このあとは塗装ですが、寒くて現在は無理です。暖かい日がくるのを少し待ちましょうか。

 

今日はここまでです。

 

ここまでで必要な工具は

ハンドドリル、または小型卓上ボール盤、

ドリルの刃 φ3、4、5、7  φ7はφ3~4穴のバリをさらうため

半丸ヤスリ 大、中、 

棒ヤスリ 中(φ8程度)、細(φ3程度)

 

 

 

いかがですか、自作しようという気になっていただけましたか。そう簡単にはなりませんよね。

次回は塗装です。