≪ 回 想
≫4/24(火)
4/24(火)1日目6本、4/25(水)2日目2本点滴をします。
4/24(火)1日目
抗がん剤は2本です。
点滴の前にアレルギー予防の『レスタミンコーワ錠』を飲み、
左腕にルートを確保して、10時開始しました。
ルートというのは、毎回針を刺さなくてもいいように、
点滴用の管とそれにつながる連結部(ポート)を
静脈に入れておくことで、入れるとき、痛いです
でも、入ってしまえば、漏れない限り痛くないです
私は血管が細くてそんなに丈夫ではないので、
漏れそうで怖かったのですが、
毎回ルート確保と、点滴漏れと戦うことになります
点滴は、まず【ソリューゲンF】水分、電解質補充
続いて【生理食塩液&グラニセトロン】強い吐き気止め
次に【ブドウ糖液&デキサート&ザンタック】アレルギー症状予防
そして、いよいよ抗がん剤、TC療法と呼ばれる、
【パクリタキセル】【カルボプラチン】の
【パクリタキセル】を13:40から投与。
パクリタキセル開始と同時に、体温と血圧を測定し、
心電図モニターを装着しました
抗がん剤を投与すると、体調が変化しやすいのですね
すべて、特に変化無く、順調に投与が進みました。
あと、抗がん剤は高浸透圧ということで、
他の点滴にくらべて、血管に負担がかかり、
漏れやすいそうです。
いただいた、説明書を見ると、なになに、
『注意点・・・薬液が血管外に漏れると痛みや炎症、
壊死を起こすことがあります』
うわぁ、怖いわぁ
って、痛い、イタタタタ
おりょ、点滴入れてるとこ腫れてる!漏れてる!
16:10 ナースコール、はい、入れなおし
劇薬なので、看護婦さんは、エプロン、手袋、
ゴーグルをして登場
私も介護で、疥癬の患者さんとか出たときに、
似たような格好しているので、
必要なこととわかるし、映画を観ているみたいで、
宇宙人っぽいなぁとか、客観的にみれますが、
そういう経験がなく患者側から見ると、
結構びびると思います
あと、悲しくなっちゃったりとかするかもしれません
私は、汚いものなのか?とか。
そんな、恐ろしい薬なのかとか。
大丈夫ですよー。
抗がん剤が、危険な薬品なので、
扱っている側に誤って被害が及ばないようにという
予防的なものです
安心して、これが噂の宇宙人か!
くらいに思って下さい
まあ、恐ろしい薬は、否定できないところですが、
『毒をもって、毒を制する』ってことですかね
あ!右腕に刺された!ご飯とかトイレとか不便だ
漏れたところとは別の血管が、アザに
でも、Viva抗がん剤
17:15 トイレに行ったら、尿が普通の色
こんな、劇的に効果が現れるんだ
と、感嘆の声を上げてるところに、次の【カルボプラチン】投与。
すると、再度、痛みが
17:30ナースコール、はい、入れなおし
ルート確保は、この病院では研修医の担当らしいのですが、
この時は担当のT先生が入れてくれました。
「左腕がいいですよね」
と、慎重に血管を捜すT先生
なにやら、腕をねじって、
「刺しますよー」
プスッ
順調に点滴が落ち始め、痛みもなし
腕はねじれたまま
私「せ、先生。こ、この腕はどうしたらぁ」
先生「普通に動かしていいですよ」
あ、そっか、そうですよね
ふぅ って、なんだここ
説明すると、左腕を曲げて、てのひらを肩において、
左手薬指からまっすぐ肘に向かって
下りていくとぶつかる静脈に刺さってました
私「こんなところ、点滴されたことないですよ!
ちゃんと(点滴)落ちるもんですね」
先生「使える血管は、どこでも使いますよ」
なんと、頼もしい素敵
このルート、10日間近く使えたという、
驚異の持続力
今までで、最強の場所でした
カルボプラチンは2時間ほどで終わり
最後の【生理食塩液&プリンペラン】吐き気止めは、
21時半頃終了しました。
初めての抗がん剤は、こうして無事に終了したのでした