1月から始まるコンクールの曲を毎日少しずつ練習して、仕上げにかかってきています。

今回のメインはブルッフコンチェルトの一楽章。
始めて弾いたのは3年前。
それを今年のいつごろからかまた始めて、彼なりに安定した仕上がりを見せている昨今。

先日、一通り練習した後に
「一楽章、最後の16分音符、あれを少し変えて弾いてみようと思うんだ。」
というのです。

なんでも今のオーケストラ仲間に助言を受けたとか。
「ベンゲロフもそうやって弾いてるし、『Peters』(出版社)の楽譜がどうもそうらしいからちょっと試してみる」
と、練習し出しました。

実際にその違いを耳にしてみると、確かに今までの弓使いより、
曲がはっきり、そしてなによりモダンな個性的な曲に聞こえてきます。

来週年内最後のレッスンで、
それを試しに弾いてみて先生に何といわれるか、
今から楽しみなようです。

そうやって自分に合った曲想、弓使いにして曲を仕上げていくことを覚えたようです。

今年また一つ大きく成長した姿を見せてくれた長男でした。
新年から、どんなコンサートがあるのだろうかと、
各オーケストラウエヴサイトを除いてみました。

三月にヤンソンスとラングラングや
四月にロンドンフィルとアンネ・ソフィー・ムッター

五月には残念ながらレーピンがコンサートキャンセルをしたけれど、
毎年やってくるミドリ、
ニューヨークフィルとギルバート、バイオリンはヨシュア・ベル
など、探し出したらきりがありません。

そんな目を引くコンサートは大体
一番安くても5000円、高いと20000円ちかくになるので、
よっぽど気に入った演目でないと行きません。

そんな中で目を引いたのが
四月に五嶋龍がミュンヘンフィルと共演。
ロリンマゼールの指揮で
ベートーベンのバイオリンコンチェルト四番(0p.58)。
メインプログラムはベートーベンの交響曲七番です。
その後、ミュンヘンフィルはアジアへ海外ツアーへ出かけます。

ずっと前に聞いたときは、
まだまだお子様演奏だった龍君、
どんな奏者にそだっているのでしょうねぇ~。
ミュンヘンのフィルハーモニーホールでやるので、
ひやかしに後ろの方で聞いてみようかしら?!
四日間通ったベートーベンチクルスの新聞批評を読みました。
要訳すると

『シートベルトとハンドブレーキ!』(見出し)

85歳でパーキンソンを患いながらの演奏。
やはり昔の切れは無く残念。
コンサートマスターがオーケストラとのつなぎ役を上手く勤めあげての演奏。
整っていないコンディネーション、九番特にScherzoに至っては全員でシートベルト着用、ハンドブレーキ片手にしての演奏。
Adagioのテンポの崩れも顕著だった。
四楽章初め、ティンパニーに執着し、かたくなに熱弁、(音に)力を込める。
コーラスはかなり明瞭な力演で立ち尽くした(安定した演奏だった)。
そして今回本当の大きな喜びはすばらしい四人のソリストたち。

スタンディングオベーション、これは彼の名誉と意気込みへ。


とまぁ、この新聞はおもしろい比喩が多くて、
批評が笑えるのですが、それでも結構辛辣でした。
そう書かれてしまえば仕方のない、
はい、そうでございました。

しかし、そのすばらしいソリストたちだって、
オーケストラだって、
そんな指揮だと分かっていても
喜んで今回の演奏会に参加したのは間違いないことですものね。

これは、彼の歴史の一幕を飾ってもいい演奏会でした。