5月23日金曜日、ゲルギエフの指揮するマリンスキーオーケストラでストラビンスキープログラムを、主人と長男と3人でミュンヘンのフィルハーモニーホールへ聞きに行きました。
その前の日の木曜日はあまり有名でないストラビンスキープログラムだったせいか、なんと聴衆の入りは50%程度だったらしいことが、今日の新聞レビューでありました。
でも私たちが行ったコンサートは満員御礼の売り切れで、「チケット買います」の人たちを見かけるほどでした。
プログラム
Symphonie in C:交響曲ハ調
Konzert für Klavier und Bläser:管楽器とピアノのための協奏曲
ピアノ:Daniil Trifonov:ダニール トリフォノフ
Le Sacre du Printemps :春の祭典
このコンサート、こんな(ググったら)超のつくくらい新進有名若手ピアニストと一緒で、メインが春の祭典じゃぁ、だれでも楽しみにしますね。
最初の交響曲ハ調はなんかあまり冴えないオーケストラの音に”ん?!”と思いました。曲の出来もコンパクトでなんとなくダイナミックさが欠けてて、少し残念。木管が高めだし、アンサンブルが悪いのよねぇ・・・。しかし、これがマリンスキーオケの音なんだ、と自分に言い聞かせます。
いつも聞くミュンヘンフィルとかバイエルン放送響とは音色が違うんです(もちろん)。これぞ”ロシアオーケストラの音!”、などと書いても説明になってませんね。
バイオリンは弓がぴったり、音程もばっちり、見ていてロシア軍のパレードを見ている気分に。ビオラやチェロも聞いてて上手だなぁ、と思いました。
トランペットは軍が行進しているその後ろで、なんの乱れもなく、ぱーーーん、と響く感じなのに、ホルンは霧の向こうからぼわーーーんと聞こえてくるような暗くて、影のある音でした。時にはそのホルンが木管の音に聞こえたりして、すこしびっくり。
45分終わった後に、管楽器とピアノのための協奏曲。
私このピアニストと曲自体を知らなかったのですが、
いきなり最初から、そして最後まで連続パンチされて、完全に打ちのめされました。
開いた口がふさがらない・・・、はぁぁぁぁ?この人なにもの?
私からは見えなかったのですが、手と足が本当に忙しく動いていたらしいのです。それにこの速さで鍵盤を連打したら、お安いピアノでは鍵盤が戻ってこなくて音が飲まれちゃうだろうなぁ・・・、やっぱりスタインウェイ?!と変なところに関心してしまいます。
日頃ピアノ弾きの次男君が「ママ、スタインウェイの鍵盤って本当にちょっと触っただけで音が出ちゃうんだよ、うちのボストンとかとは違うんだ!」と言うのを思いだしたのです。
私はいつも後ろに座るので、協奏曲などを聞くとソロ楽器の音は後ろまで届いてこないのです(そんな変なホールなんです、ミュンヘンフィルハーモニーホールって)。しかしこの時のピアノの音は管楽器とやりあいながら、ホール後ろまできちんと響いてきました。いったいどんなパワーで叩いてるんだ、この人・・・。見ると時折鍵盤に上から乗っかるようにして弾いてました。
アンコール2曲目で、なんと我が旦那の一番のお気に入り、「火の鳥」ピアノ版を披露してくれました。もうこれで観客はノックアウト。総立ち拍手でブラボーの嵐。
オケの出来は前プログラム同様、いまいちな出来でしたが、ソリストに敬意をはらって滅多に立たない私も素直に脱帽しました。
さて、ここで既に一時間40分は経過して休憩へ。
春の祭典もそれほど長くないとはいえ、それでもねぇ。長丁場です。
長男は時折、こっくり、こっくり。
ちょっとあんた、いくら高くない席だって、いつもの倍の値段してるんだから寝ないでよね、もったいない!と文句も言いたくなりました。
休憩のあと待望の春の祭典。
始まって、あら?
あららら?前の二曲とはオーケストラのパワーが全然違います。
ちょっとさぁ、みんなこのために体力温存してた?と思わせるパンチの効いた音です。こうなったら、最後まで一気に緊張感が続きます。
ちょっとした楽章の間や、途中で多くの聴衆が咳をするここミュンヘンなのに、この時ばかりは本当に静か・・・。会場全体に張り詰めたピリピリ感で感動は頂点に達しました。
ここで始めて、あぁぁ、このオケの音ってこの曲にぴったりだわ、と納得。
もうこれもブラボーの嵐。
この満足感。普段あまりコンサートに興味ない旦那までめずらしく大満足でした。
3回めに拍手で呼び出されたときに、いきなり指揮台に立ち、手を振り上げ、まさかのアンコール。初めはえ?これは何の曲?バイオリンの綺麗な細い張り詰めた音がながれるところに他の楽器が和音をのせていき、曲は壮大な景色を映し出すようにゆっくりと大きく流れて行きます。ここで始めて、ワーグナーじゃん!(っと失礼)。
こんなに綺麗なワーグナーも始めて、とみんなが思っていたのでしょう、曲が終わっても5秒以上の静寂に包まれる中、気分は高潮していくのです。
これには聞いているすべての人がびっくりしたことでしょう。
お隣の人が「ローエングリーンね!」と教えてくれました。
とにかくピアニストといい、この春の祭典といい、高かったけれどチケット買って良かったね、といううれしい楽しいコンサートでした。
その前の日の木曜日はあまり有名でないストラビンスキープログラムだったせいか、なんと聴衆の入りは50%程度だったらしいことが、今日の新聞レビューでありました。
でも私たちが行ったコンサートは満員御礼の売り切れで、「チケット買います」の人たちを見かけるほどでした。
プログラム
Symphonie in C:交響曲ハ調
Konzert für Klavier und Bläser:管楽器とピアノのための協奏曲
ピアノ:Daniil Trifonov:ダニール トリフォノフ
Le Sacre du Printemps :春の祭典
このコンサート、こんな(ググったら)超のつくくらい新進有名若手ピアニストと一緒で、メインが春の祭典じゃぁ、だれでも楽しみにしますね。
最初の交響曲ハ調はなんかあまり冴えないオーケストラの音に”ん?!”と思いました。曲の出来もコンパクトでなんとなくダイナミックさが欠けてて、少し残念。木管が高めだし、アンサンブルが悪いのよねぇ・・・。しかし、これがマリンスキーオケの音なんだ、と自分に言い聞かせます。
いつも聞くミュンヘンフィルとかバイエルン放送響とは音色が違うんです(もちろん)。これぞ”ロシアオーケストラの音!”、などと書いても説明になってませんね。
バイオリンは弓がぴったり、音程もばっちり、見ていてロシア軍のパレードを見ている気分に。ビオラやチェロも聞いてて上手だなぁ、と思いました。
トランペットは軍が行進しているその後ろで、なんの乱れもなく、ぱーーーん、と響く感じなのに、ホルンは霧の向こうからぼわーーーんと聞こえてくるような暗くて、影のある音でした。時にはそのホルンが木管の音に聞こえたりして、すこしびっくり。
45分終わった後に、管楽器とピアノのための協奏曲。
私このピアニストと曲自体を知らなかったのですが、
いきなり最初から、そして最後まで連続パンチされて、完全に打ちのめされました。
開いた口がふさがらない・・・、はぁぁぁぁ?この人なにもの?
私からは見えなかったのですが、手と足が本当に忙しく動いていたらしいのです。それにこの速さで鍵盤を連打したら、お安いピアノでは鍵盤が戻ってこなくて音が飲まれちゃうだろうなぁ・・・、やっぱりスタインウェイ?!と変なところに関心してしまいます。
日頃ピアノ弾きの次男君が「ママ、スタインウェイの鍵盤って本当にちょっと触っただけで音が出ちゃうんだよ、うちのボストンとかとは違うんだ!」と言うのを思いだしたのです。
私はいつも後ろに座るので、協奏曲などを聞くとソロ楽器の音は後ろまで届いてこないのです(そんな変なホールなんです、ミュンヘンフィルハーモニーホールって)。しかしこの時のピアノの音は管楽器とやりあいながら、ホール後ろまできちんと響いてきました。いったいどんなパワーで叩いてるんだ、この人・・・。見ると時折鍵盤に上から乗っかるようにして弾いてました。

アンコール2曲目で、なんと我が旦那の一番のお気に入り、「火の鳥」ピアノ版を披露してくれました。もうこれで観客はノックアウト。総立ち拍手でブラボーの嵐。
オケの出来は前プログラム同様、いまいちな出来でしたが、ソリストに敬意をはらって滅多に立たない私も素直に脱帽しました。
さて、ここで既に一時間40分は経過して休憩へ。
春の祭典もそれほど長くないとはいえ、それでもねぇ。長丁場です。
長男は時折、こっくり、こっくり。
ちょっとあんた、いくら高くない席だって、いつもの倍の値段してるんだから寝ないでよね、もったいない!と文句も言いたくなりました。

休憩のあと待望の春の祭典。
始まって、あら?
あららら?前の二曲とはオーケストラのパワーが全然違います。
ちょっとさぁ、みんなこのために体力温存してた?と思わせるパンチの効いた音です。こうなったら、最後まで一気に緊張感が続きます。
ちょっとした楽章の間や、途中で多くの聴衆が咳をするここミュンヘンなのに、この時ばかりは本当に静か・・・。会場全体に張り詰めたピリピリ感で感動は頂点に達しました。
ここで始めて、あぁぁ、このオケの音ってこの曲にぴったりだわ、と納得。
もうこれもブラボーの嵐。
この満足感。普段あまりコンサートに興味ない旦那までめずらしく大満足でした。
3回めに拍手で呼び出されたときに、いきなり指揮台に立ち、手を振り上げ、まさかのアンコール。初めはえ?これは何の曲?バイオリンの綺麗な細い張り詰めた音がながれるところに他の楽器が和音をのせていき、曲は壮大な景色を映し出すようにゆっくりと大きく流れて行きます。ここで始めて、ワーグナーじゃん!(っと失礼)。
こんなに綺麗なワーグナーも始めて、とみんなが思っていたのでしょう、曲が終わっても5秒以上の静寂に包まれる中、気分は高潮していくのです。
これには聞いているすべての人がびっくりしたことでしょう。
お隣の人が「ローエングリーンね!」と教えてくれました。
とにかくピアニストといい、この春の祭典といい、高かったけれどチケット買って良かったね、といううれしい楽しいコンサートでした。