最近製作する電子回路が手作りなのにやたら高精度が必要なものが増えてきて、6000カウントのテスターだと組み立てミス防止にはなれど、緻密な動作確認には性能が追いつかなくなってました。
デスクトップのデジタルマルチメーターはすごく高いし、ハンディの高性能タイプってことで日置かフルークかって思うところに至ってました。多分新品なら日置かなぁと思いつつも、中古路線にもアンテナを張ってチェックしてました。
日置のDT4281/4282にほぼ決めかけたところ、フルークの287が思いもよらないタイミングで入手出来ました。勿論新品だと低価格レンジのデスクトップのデジタルマルチメーターくらいの値段なんですが、中古で非常にリーズナブルなコストで手に入ったのでした。
日置のDT4256も所有しており、こちらは新品購入でしたが、まさかフルークがうちに来ることになるとは我ながらびっくり。
抵抗計測の表示がなかなかの分解能であることを実感させてくれます。0.1% 10kΩの抵抗での計測値です。
次に、
DT4256と同じ抵抗で比較してみましたが、分解能の違いがはっきり分かります。標準抵抗は持ってないので、0.01%精度の200Ω抵抗を使いました。
DT4256と比べてもだいぶ大きいのが分かると思います。
DT4256もお気に入りですので、これもまだまだ使っていきます。立ち上がりの速さや全体的なレスポンスは日置のデジタルマルチメーターは素晴らしくサクサク感は他にはない良さですし、精度についても6000カウント機としては問題ないと思います。
Fluke287は発売されてから15年以上は経っているでしょうし、液晶のコントラストや全体的な消費電流、立ち上がりまでの時間とか入手前に海外サイトとかでコメントがありましたので少し気にしてました。しかし、計測器の測定性能と今回の入手コストを考えれば全てチャラかなと思ってます。
2024年2月25日追記
計測回路とか精度が要求される部分のチェックにはかなり有用なことが実感されてきました。
導通チェックで使おうとは思いませんが、具体的な値をちゃんと測るにはかなり快適です。
スイッチとかレンジ切り替えとか国内メーカーのテスターとは色々と勝手が違いますが、特にマニュアル見なくても対処可能で想像以上に良いです。使用頻度を考えると中古購入で丁度良かった感じです。新品を定価で買うには少し高価過ぎるかもしれないです。
DT4281は応答性はかなり良く、正直なイメージとして爆速なのと、液晶のコントラストや見やすさという意味での差はハッキリしているので、スピード重視の方はFluke287より日置の上位機種の方が良いかもしれません。電池の本数も日置の方が少ないです。YouTubeで海外の人が日置のDT4281と比較しようとするフルークのマルチメータは87Vが多いのですが、どう考えても性能が近いのは287でしょう。それに日置は充分に善戦しているというかフルークより良いと感じる部分も少なくありません。
似たような部分も多いのですが、何か違う部分、具体的に表現出来ないのですが、追って書こうと思います。
とりあえずおうちで頑張ってくれているテスターは287の方ですので、ネガティブに書く気はないですw。
Fluke287の特徴的な機能としてはロガー機能がありますが、これは追ってレビューしようと思います。
ファームウェアのバージョンは最新になってます。
操作スイッチの刻印が見えづらくなっているのは中古の証しですが、綺麗にメンテされており好感度高いです。
言語設定が可能なのは事前に確認してましたが、日本語は無理かもと思いきや日本語表示ありました。ディスプレイの情報量が多くオンラインマニュアル的に表示されるだけに、日本語表示は有難いです。デフォルトでは英語でした。
言語設定メニューで選択可能な言語は英語、簡略中国語、ドイツ語、フランス語、日本語。
基本的には業務用のものが扱われていますが、物は良いですし、個人向けに販売して貰える製品もあります。
横河レンタリースですので、プロ用のレンタル屋さんです。