2SC1815と2SA1015でコンプリメンタリ構成でプッシュプル回路を作ってみたらあまりの発熱にヤバいと思い、調べてみたら熱暴走という現象に辿り着きました。
対策は熱結合とか電流制限とかになりますが、自分の使用環境ですと電流制限は難しいので熱結合にトライします。
2SC1815とかはヒートシンク付けやすい構造ではないし、取り付けの向き的にも適切でなかったこともあるので、まずはヒートシンクの取り付けやすそうなパワートランジスタをコンプリメンタリ構成でシリコンつけてヒートシンクで熱結合されるようにしてみました。
またプッシュプルの駆動回路に辿り着いていないのですが、熱結合により熱暴走が回避できたらと期待しています。
熱暴走の怖いところはあるポイントで飽和せずにどんどん悪化していくところに暴走と言われる理由があります。
実際通電させるとほんのり暖かいくらい?と思いきや少し時間が経つと触れないくらい熱くなり、このままだと燃えてしまいそうな感じになりました。熱結合は熱暴走を進行しないように熱によりそれぞれのトランジスタの動作のバランスが取られます。
実際の動作ですが、想定範囲の動きをしてくれました。トランジスタのサイズ自体にも余裕がありますので、20Ω負荷での駆動でもそんなに熱くならず、熱結合の効果も感じられました。
常時通電だと少し温いくらいで、実用的にも問題なさそうに思いました。