
Tears For Fearsは 私のロック人生の中では
かなり近年に聴き始めたバンドですが
クラシック音楽のような しっかりした曲の構成と
(ロックミュージシャンというのは 意外にも
幼少期から かなり一生懸命クラシック音楽をやってて
そういう土台が しっかり出来ている人が多いのです)
ただのロックと言っていいものか
何ジャンルに 区分していいかもわからない
透明で壮大な音に ビックリしました

(いまだにビックリします)
体調が悪いときに聞くと 頭痛がマシになります
まさに神の音楽ですね

特に3曲目のBreak It Downが大好きです
日本の大河ドラマのオープニングとかに
すごく合いそう

Break Down という言葉には 多くのイミがあり
「(ものが)壊れる、あるいは(人が)壊す」という
自動詞・他動詞としての用法
「取り乱して泣き出す、神経が参ってノイローゼになる」
という人間の感情に関する自動詞としての用法などが
主だと思いますが
面白いのは Break It Down !で
「そんなこと信じないぞ!」とか
「デタラメ・人をバカにするのは もうやめろ」
という意味もあって
ややシニカルな目で 冷静に世間を見ている
英国紳士のローランド・オーザバルが
いかにも言いそうなことですよね

そして 日本人の感性に訴えかけそうな
ラストナンバーの
Goodnight Songが 何ともいえない
いい味をかもし出しています
曲の中に swan song(文字どおりだと 白鳥の歌)
という言葉が出てきますが
これは 「芸術家や音楽家の最後の舞台・作品」
というイミなんです
その言葉が この曲が持つ
芸術レベルにまで高められた切なさを
さらに増すのです

このときには 既にワンマンで活躍してる
ローランド・オーザバルですが
バスク系スペイン人の父親の血が入っているせいか
なんだかすごくミステリアスな人
心理学とか占星術とかにも 幅広い知識があり
このアルバムの題名も
Elemental――つまり地火風水――
地球の四大基本元素という意味だし
歌詞カードの写真も
「いったいどこで撮ったん!?」というような
(レイアウトなどが 何となく南米っぽいですが・・・)
不思議さを醸し出しており
もはやミュージシャンというより
この世の謎を探求する魔導師みたいな感じ