ある意味炎上商法 | zzzのおっさんのブログ

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昨日の夜、テレビ朝日で「アニソン総選挙」って特番をやってましたね。

過去にもやってたと思いますが、

アンケートで集計したアニメソングのランキングを発表するもの。

もちろん「やっぱりあの曲が上位か~」って納得する意見も多いんだけど

一方で「なんであの曲が入ってないんだ」「それアニソンか?」なんて意見も多くて。

でもまあ、好意的に見てくれる人だけでなく

そうして文句を言いながら見てくれる人も同じ視聴率の元ですからね。

ある意味炎上商法みたいな番組って気もしますが。

 

この番組が指す“アニソン”の定義って何なんでしょうね。

一昔のようにアニソン専門のアーティストが歌う

作品とかキャラ名が歌詞に入るような曲に限ってしまうとかなり範囲が狭まってしまう。

かと言って、ごく一般的なJ-POPのアーティストがタイアップに付いただけの曲が入ると

「それってアニソンか?」って言われてしまう。

 

とはいえ、その作品のために書き下ろしたような曲でなくても

「Get Wild」や「世界が終るまでは」みたいに

当たり前のようにアニメと紐づけられるものもあるからなぁ。

 

だから、このくらい「このアニメと言えばこの曲、この曲と言えばこのアニメ」ってのが

パッと思い浮かぶくらいの関係性なら違和感がないのかもな。

 

 

 そういう意味で米津の「KICK BACK」はどうなんでしょうね。

 

 

曲はヒットした。でも、それはあくまで米津のパワーによるところが大きく、

これを聞いて「チェンソーマンのあの場面を思い出すわ~」って人いないんじゃないかな。

だからアンケートに答えたやつらが米津のアレが好きだけど

そういえばアニメで使われてたよね、じゃあアニソンってことで、

みたいになってんじゃないのかな。

 

で、米津しかり、YOASOBIしかり、最近の売れっ子も取り上げたいってことであれば

YouTubeでとんでもない再生数になってるCreepy Nutsとかもねじ込んでくれたらいいのに、

その辺がないまま「また『残酷な天使のテーゼ』か」って、アップデートされてない感じがね。

それくらい象徴的な楽曲だってことは分かるけど、

それだったら毎年やらんでいいわ、って感じがしてしまう。

 

あと海外のアニメファンのアンケートの結果も発表していて、

ここでは4位くらいに「東京喰種」のテーマソングの「unravel」が入ってて

「いいセンスしてんなぁ」なんて思ったんですが、

Adoがカバーしてることが紹介されたら「Adoちゃんのカバーよかった!」って

ネットの意見はそれ一色で、曲を作りそして歌ったTK(凛として時雨)のことを

誰一人として触れていないのがイラっと来た。

 

あとは例のごとく「ぼっち・ざ・ろっく!」について。

「『ぼざろ』のことしか書けんのか、この『ぼざろ』botが!」って言われそうだけど、

音楽を扱うアニメでは近年ではトップクラスのヒット作だし、

一般作品と混じってもデジタルアルバムランキングで年間1位だったわけで、

ランキングに入ってたって遜色ないと思ったんですけどね。

中の人がキャラとして歌ってるってことで

実にアニソン然としたカテゴリーとも思うし。

 

まあ、プラスに捉えるなら

アニソンという枠に収まることなくストレートなロックを伝えることを意識してるから

こんなランキングには入らなくていいって見方もできるし、

いい曲が多すぎて投票が分散したという推測もできる。

主題歌の「青春コンプレックス」、

アニメの盛り上がりを加速させた「ギターと孤独と蒼い惑星」、

最終回でボルテージMAXとなった「星座になれたら」、

アニメでは流れなかったものの放送後のPVで使われた「フラッシュバッカー」・・・

「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」って感じ。