NHKの朝ドラ「ブギウギ」の話。
今月末で終わるはずなのに、どうも後半失速気味なんですよね。
長らくスズ子のマネージャーを務めていた山下が辞めて、
代わりにその甥がマネージャーになったんだけど、
これが空回り気味なキャラに愛着が持てないことに加えて、
演じるのがカズと設楽りさ子の息子でもちろん演技力もイマイチ。
山下を演じていた近藤芳正の演技が素晴らしかっただけに
どうもモヤっとしてしまう感じ。
そして、今週のエピソードはスズ子の娘が誘拐されるって内容なんだけど、
「誘拐した」って電話がかかってきて、
よくある「警察には知らせるな」って言われたのに
その日のうちに警察を呼んでしまうし、
娘は普通に家に帰ってくるし・・・ってことで、なんか話の流れが変だったんですよね。
結局、実際の誘拐ではなく娘が学校で仲良くなった貧しい少年の父が
スズ子の娘であることを知っていることを利用して脅しをかけてただけなんだけど、
描かれている状況とスズ子、娘、警察それぞれの挙動がマッチしてない感じだったな。
実際の笠置シヅ子にそういう事件があったのかは分からないけど、
娘との距離を縮めるためのちょっとしたエピソードレベルかと思ったんだけど、
結構何日も使って描かれてたんですよね。
あと2週間くらいで話が終わるのにそんなことしてる場合かっていう。
で、これに関してもキャスティングに気になるところが。
捜査に来た警察が内藤剛志なんですが、
昨今の刑事ドラマや2時間ドラマのイメージが強すぎて
なんかネタっぽく見えちゃったんですよね。
中にはそういう他のドラマのイメージで
逆に「頼れる刑事さんだ!」なんて歓迎する視聴者さんもいるみたいだけど、
戦後っていう時代背景を考えると、「現代の捜査一課長がやってきた!」ってのは
どうも邪魔に見えたんですよね。
現代ドラマでも松平健が出てたら将軍様に見えてしまうのと同じで。