やっぱ、昔の作家って本当に頭おかしい人が多いんだなって思うよね。笑
![]() |
異邦人 (新潮文庫)
432円
Amazon |
フランス人の作家で、ノーベル文学賞もゲットしっちゃったらしいね。ウィキペディアで調べたよ。笑
しかも、この作品が出版されたのって第二次世界大戦中だったらしいから、なんかすごいよね。世界でものすごいこと起きてるその世界の一部でものすごい小説書いちゃってるんだもんね。
この小説を読みだした瞬間の印象はものすごい、ドストエフスキーと似てる感じがしたのよ。自分!!!!って感じでドロドロした感情をドロドロした物語の展開をともに描かれていくのかなと思いきや、不思議だよねこの人の文章。
本当に不思議なの。僕の本当に浅はかな印象で語らせてもらうと、感情の起伏がものすごい少ないのよ。いやいや、そこはもっと怒った方がいいんじゃないとか思う場面でも、なんか淡々と物語は進んでいくの。かといって世の中にものすごい諦めた感情とか、世捨て人みたいな感情は特にないのよ。
なんだろう。悪気がないの。本当に。しかも、理不尽な感じで死刑にもなっちゃうのよね。人殺しちゃうんだけど、それもいまいちなんで殺したのかもわかんないくらい主人公の感情があんまり表に出てこないのよ。
でもね、そこがなんだかミステリアスでものすごい楽しいのよ。こいつどんな神経やねん!って思うのよ。
しかもね、ものすごい理不尽な感じで主人公が死刑にされてしまうんだけど、その独房で最後に「神様はいると思うか?」って聞かれるのよ。「そんなものはいない」ってゆうの。
これね、ものすごいことだと思うのよ。だってね、この時代は神様がいて当たり前だし、今も日本以外に行けば世界中の人は何かしらの宗教を信仰している人がほとんどなのよ。僕らからしたら、びっくりするくらいみんな熱心にお祈りするのよ。YouTubeとか見てみてみな。
そんな時代に「神様なんていない」って主人公は独房に入ってきた司祭に言っちゃうのよ。やばいよね。いないと思うからいないんだってさ。
「神様はいる」って言っておけばもしかしたら、死刑にはならなかったかもしれないのにね。