こんにちは。

脳神経外科の片桐です。

片桐の「片」は片頭痛の「片」です。

 

さて、今回は頭痛の診断についてのお話しです。

頭痛の診断で一番大切なのは …ご本人からの症状の詳細を伺うことです。

前回お話ししたように片頭痛は片側に起きる頭痛とは限らず、よく聞いてみないと片頭痛の要素が隠れているのに、緊張型頭痛と診断してしまうことがあります。

当科では細かな問診票を書いていただいていますが、これが診断にとても大事なのです

片頭痛は三叉神経由来の炎症といわれており、治療としてはこれを抑えることが大切なのですが、片頭痛の要素があるのにそれに気づかないと、鎮痛薬だけで強い痛みを乗り越えようとして、だんだんと鎮痛薬の量が増え、薬物乱用頭痛(薬剤の使用過多による頭痛)になってから外来を受診する、という方が多くいらっしゃいます。

適切な予防内服や予防注射により、鎮痛薬を飲まなくても頭痛をコントロールできるようになりますので、月に10日以上鎮痛薬を内服しているという方は早めに頭痛外来を受診しましょう。

 

千葉の畑で夏野菜最後の収穫を。

自然の中できれいな空気を吸ってリラックス..