経団連、日本のかじ取りをすることの責任の重さを知れ。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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「終身雇用」について、経団連は、俺の専門外だ!と勢いで通そうとしているが、実はあなた方がやらなければできないことである。

終身雇用というのは、悪いことではなく企業の強力な力となるのである。それを放棄するということは、企業はただの商社か何かと考えて、人にやらすだけの仕事とみていることだ。自分たちで作ることができるようにすることは、企業の力であり、それを保持する国の力でもあるのだ。これは、国力の問題でもあるのだ。

 

【働き方改革】経団連会長「経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っている」★3

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1555716333/

 

現状のすさんだ状態を認識することは大事である。

しかしそれを認めながらも開き直るとなれば、それは大人がやる態度ではない。小学3年生までが許されることであり、60,70のいい年下大人で、世間をよく知っているはずの人間が話す内容ではない。ましてや、大企業を束ねる団体の代表の顔となる人間がそんなことを言ってしまえば、それは、日本の行く末に全く責任を持たないで好き勝手にやるということを宣言しているのに等しい。あなた方は、その企業がカネを設けることだけに責任があると思ったら大間違いである。日本という名前を頭に関する大組織の代表であればなおさらだ。いくら首相が馬鹿で、保身や目の前の名声にしか興味がないとしても、それをいいことに好き勝手やっていいということにはならない。

 

カネを儲けさせてもらっているのは、国民や国民の先祖の努力の結晶からなる各種遺産のお陰であり、これからも、未来の日本国民のために新たな遺産を作り上げていかなければならない責任を、重い責任を持っているのである。

そんな企業の連中の代表格にこんなことをしゃべらせている暇があったら、そうやれば、日本国民の労働が有効に働いて、日本の国力が増進するのかということを考えなければらならないだろう。それが、孫正義の様な適当なことうぃい回って、結局は自分の金もうけだけを考えている人間と違うところだろう。残念ながら、劣化孫正義でしかないことでしかない。

 

終身雇用は企業に従業員それぞれが蓄積した生産力技術力を保持するための最高のシステムである。

それを保持するためには、従業員が未来の失業を心配することなく、その場の儲けに振り回されることなく活動していける基盤を作り上げることである。それには胆力が必要で、事業の切り売りや買収では基本的には成し遂げられないことである。そこに作るのは、人生を過ごす場といってもいいぐらいのかなり幅の広い活動である。

 

日本の国力の増長はそのような各大企業が作り上げてきた場のおかげで実現したものである。

現在のバラバラな、技術的挑戦の場が整っていないところで、ベンチャーだのなんだのと小さい企業を作っても、ほんの少しのものが活躍できるだけで、あとは金儲けのための詐欺の様な活動が主に占めてしまうだろう。そんな企業の活動を活性化させても残念ながら日本国内に技術も生産力も蓄積されないのだ。

 

大企業が伝統的にこのような場を、つくりあげて、政府がそれを支援してきたという「護送船団」のやりかたは、多極化して、戦々恐々とする世界経済の中で日本丸がやっていくために必要なことだ。

安倍晋三が言っていた「一億総活躍」は、奴隷労働者を多く作り上げることではない。雇用の心配に振り回されることなく、切磋琢磨する仕事の場を復元することでしかなしえない。それを支える家族の在り方もあるだろう。全員が働きに出ることが重要なことではなく、役割を果たしていくことが大事なのである。

 

こういうことを考えても、経団連会長の発言は、小学3年のガキの発言であり、日本国の未来のことを放棄しているずるい発言と見なければならないのである。その態度は国民は糾弾するべきである。やることがもっとあるだろうと。無視するなと。