やっぱり素晴らしい担任の先生だった! | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

スイスの学校は律儀である。

毎年必ず2回、先生との面談がある。

高学年になると子供が一緒の場合もあるが、だいたい親と先生だけだ。

 

先日、ぶぶちゃんの担任の先生からこの二者面談にお呼びがかかった。

6月に日本から戻ってきて学期末まであまり時間がないのに、ちゃんと覚えていてくれた。

 

ぶぶちゃんの先生は、とてもしっかりしたベテランの先生である。

大きな声では言えないが、おびちゃんが一年生のときの担任の先生とは、何から何まで大違い。

今にして思えば、あの先生は思いっきりハズレだった。

 

同じ1年生でも、たとえばドイツ語ではぶぶちゃんはどんどん文章を書く練習をさせられているのにくらべて、おびちゃんの時にはノロノロといつまでたってもアルファベットを書いたり単語を読むだけで、一体何を教わっているのか進歩があるのか分からず、熱意も感じなかった。(が、初めての現地の小学校だったので、こんなもんかと我々両親は思っていた)

挙げ句に、普通は3年生まで持ち上がりのはずなのだが、2年目で(定年を数年残して)お辞めになってしまった。

(まあそれも先生の自由ではあるが、途中で放り出された方からすると、なんだかなあ、だ)

 

対して、今回のぶぶちゃんの先生は、ものすごくやる気に溢れた感じだ。

最初のElternabentのときの一年間の予定の説明からして、前の先生と随分やる気が違うなあと感じだのだが、その印象は幻ではなかった。

どんどん各自のレベルにあわせてレベルアップした教材も渡してくれているし、1ができたら次には2をやってみよう!と子供をエンカレッジしてくれているようだ。

子供を型にはめて一律のルールを守らせることだけに汲々としていた印象のあるおびちゃんの一年生の時の担任とは違って、各自の個性をよく見て、それに合わせて指導をしてくれていると思う。

 

しかも、ぶぶちゃんが日本から帰ったら、日本での写真を見せつつみんなに自分が体験したことを話す場を設けてくれることを、日本に出発する前に予め私に知らせてくれていた。

帰ってきてからおびちゃんと一緒にいい写真を選び、しばらく前についにそのプレゼン資料(写真と動画のコンポジション)を完成させた。

そして先週、おびちゃんはクラスのみんなの前でのプレゼンを体験していた。

たぶん人生で初めての長いプレゼン(たぶん30分ほど)である。

いい経験になったのではないかと思う。

 

今回面談に行ったときには、ぶぶちゃんの書いた作文や、全国だか州だかで共通で行っているドイツ語のテストの結果などを見せてくれた。

そんなものは、おびちゃんのときに見せてもらった試しはなかったし、やってもいなかっただろう。

そのため、それらの出来はともかく、1年生なのに頑張ってこんなレベルの作文を書かせようとする先生のモチベーションと指導力に我々両親は感激した。

 

おびちゃんは担任のせい(だけ)かどうかはわからないが、正直、小学校の後半にドイツ語でかなり苦労した。

4年生から6年生までの担任の先生達が大当たりだったおかげと、5年生の時に始めた個人レッスンでいい先生に巡り合ったおかげで結果的にはなんとかなった。

でももしかしたら、ぶぶちゃんの場合は、この先生についてさえいけば、問題は起きないかもしれない・・・?