新型コロナウィルス、PCR検査の意味は? | 生物学者ママの実験的スイス生活

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スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

新型コロナウィルスのPCR検査数については、各国の対応が大きく分かれている。

最小限に絞っているのは日本、一方で莫大な数を検査している国もある。

正直私が思うに、重症化している、もしくはしそう(高齢者・持病のある人など)という場合を除き、検査にはあまり意味が無い。

 

なぜなら、陽性とわかったところで、このウィルス特異的に確定した対処方法(薬)は無いからだ。

肺炎なり、その時々の症状に対する対症療法を行うしかないということ。

しかも陽性でも自然に治る人が大半なのだ。

ゆえに、現状での日本の検査を最小限に絞る(その分のリソースを他に回す)という戦略は正しいと思う。

 

この検査の恐いところは、偽陽性、偽陰性が相当数でるところだ。

陰性と判断されても陽性である確率は高いし、その逆もしかり。

雑な検査をして、一回の結果で陰性とでても、本当かどうかはわからない。

 

この記事にもそのことが触れられているので、是非よんでみてほしい。

https://www.asahi.com/articles/ASN3S4J20N3CULBJ005.html?ref=hiru_mail_topix1