おびちゃん再び成績表をもらってくる | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

今週からチューリッヒ市周辺は二週間のスポーツ休暇に入った。

毎年恒例だが、子供達はこの休暇の前に一学年の前半の成績表をもらってくる。

夏休みからスポーツ休みが前半、その後夏休みまでが後半という、いってみれば2学期制がとられている。

これは小学校から大学まで、ほとんどどの学校も同じはずだ。

 

4年生になってからは、全ての科目の成績が数字でつくようになる。

日本より若干少ないくらいの科目数がある。

評価は大学と同じ、1(最低)から6(最高)までで、4以上が合格とされている。

それ以下の成績を取るとどうなるのかは寡聞にして知らないが。

大学なら4未満では単位がもらえないのだが、小学校では平均して4以上ないと留年させられるのかもしれない。

 

今回もおびちゃんはまあまあ頑張った。

とは思うのだが、正直(やる気になれば!)もっと頑張れるはず、というのが我々の感想だ。

日本では通知表オール5(5段階評価として)をとる子供もそれほど珍しくはない。

各科目でクラスに何人かは5をもらうだろうし、おそらく学年に一人や二人はオール5をもらう子がいるだろう。

 

ただし、こちらの最高点の6は、日本の5とは少し意味合いが違うようで、だとすると6が見当たらないのは仕方ないことではあるかもしれない。

大学でも6は滅多なことではもらえない(出さない)のだが、小学校でもそれは同様のようだ。

知り合いにほとんど天才児(たぶん偏差値80超え)ともいえる子供がいるのだが、その子ですら、6はめったなことではもらえなかったらしい。

Excellentもしくはperfectと誰もが認めるレベルでなければ、そう簡単にもらえる評点ではない。

事実上は5−6(5.5)のレベルが日本での評点5と同等で、6はそれを超えるレベルの評点のようだ。

下限の方は、合格点と考えれば、スイスの4は日本の2か3くらいに相当するのだろうか?

 

ただ、良くわからないのは、先生がどのような基準に基づいて評点を出しているのかという点だ。

相対評価なのか、絶対評価なのか?

また、学校やクラス、さらには地域での差はどう考慮すればいいのか?

これについては日本でも同じ問題があるのかもしれないが、この国では一層不明瞭な気がする。

(たぶん統一された基準など存在せず、単に各先生にゆだねられているというのが実態な気がする)

 

一体この子の成績は、スイス全体の小学生のレベルからいうとどのくらいなのだろうか?

両親共に外国人の我々にとって、教育は子供の将来にとって(この国でちゃんと生きていけるかどうか)命綱に等しい最重要課題

なのだ。

端的にいうと、ギミのテストに向けて、ずばり偏差値を知りたい。

しかし、全国統一テストなども存在しない、また偏差値という測り方すらまったく浸透していないこの国では、無理な相談なのかもしれない。