いざ出発!と思ったら、トラブル発生? | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

いよいよ大学も小学校も終わり、さて、出港地まででかけようという段になって、クルーズ会社から連絡が入った。

寄港地の一つ、マルセイユ付近の天候悪化のため、明日の出航時刻が早くなります、というものだった。

ご丁寧に、メールが来た上に、電話でも連絡が来た。

15時までだった乗船予定が、12時までに急遽変更になったのだ。

(この時にはどうして悪天候で出港が早まるのか、詳しい関係は不明だったが、それは乗船後に判明する)

 

何千何百人がのる船のこと、チェックインがまだの客がいたとしても絶対に待ってはくれない。

この場合(船会社の都合で時間変更)は、万が一乗り遅れると、次の寄港地までバスで行くことになるらしい。

 

悪天候で寄港地が変わるというのは聞く話だが、出航時刻が変わるというのは少々予想外の事態だった。

翌日のジェノバからの出航に備え、その日はミラノまで行く予定にしていたので、幸いそれほど深刻な問題ではなかった。

ただ、ジェノバで出航前に水族館(欧州最大らしい、といっても日本の物にはとうてい及ばないのだが)に子供を連れて行ってやろうと思っていたのは出来なくなった。

 

我々は予定通り前日ミラノ入りし、翌日朝に電車に乗ってジェノバまで移動した。

ミラノまで前日行ったのは、そこまで行っておけばなんとしてでもジェノバにはいけるとふんだからだ。

バスも電車もある。

しかし、実際には電車は混んでおり、全区間の指定席券を当日朝に入手するのは無理だった(予約しておけばよかった・・・)。

親切な切符売り場のおじさんが、席がなくても良いのならということで乗車券を売ってくれて、車内で差額を払うよう処置してくれたおかげで助かった。

電車は混んでいたのだが、故郷に帰省するとおぼしき若者グループの親切なお兄さんが子供達に席を譲ってくれた。

イタリア人、こういうところは本当に情に厚く、親切でいい人達だ。

 

今回は親切な人達に助けてもらえたが、こういうこともあるので、出航当日朝の現地着は、避けるべきだと思った。

電車・飛行機が遅るか、出航が早まるかしたら、一発アウトである。

前日に、港のある町か、なるべくタクシーでいける距離の町まで行っておいたほうがよい。

 

ジェノバ中央駅で電車を降りると、トランクをもった旅行客でいっぱいだった。

ジェノバに観光しに来た人に加えて、クルーズ船に乗る人も多いようだ。(トランクに船会社のタグがついている)

駅から港は、それほど遠くはない。大人だけなら十分歩けるだろう。

うちは子供二人にトランク3つで、歩けないこともないかと思ったけど、迷子になるのも嫌だし、面倒だったのでタクシーにのって港まで行くことにした。

 

港に着いたら、チェックインの建物に入る前に既にトランクを預ける(タグ付き)

チェックインはプランによって普通と優先に分かれていたが、エコノミーの方もそれほどの行列ではなかった。

うちは高いプランを予約してあったので、優先チェックイン。

事前に渡航者情報をオンライン入力してあったので、わりとすぐに乗船できた。