今日はサンタの日(ドイツ語圏限定) | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

12月6日は、他の国より一足先に、スイス(ドイツ語圏限定)にサンタが来る日である。

どういう歴史的経緯だか宗教的解釈の違いでそうなったのかは知らないが、ドイツ語圏では12月6日がサンタ(ザミクラウスと呼ぶ)がプレゼントをくれる日で、12月24日夜にはクリストキントがプレゼントをくれると決まっている。

クリストキントはキリストの子供という意味で、天使のような白くて羽根のある格好で表現されるキャラクターである。

 

ただし、このサンタがくれるプレゼントというのは大して豪華なものではない。

このあたりでは、ピーナッツ、ミカンにせいぜいチョコレートと相場が決まっている。

保育園や幼稚園などでは、扮装した大人が、こういうプレゼントを持って来てくれるのだ。

 

しかもこのザミクラウス、このあたりのイメージではトナカイでなくロバに乗ってやってくる。

そして、シュムッツリという黒づくめの小人の手下を連れているのだ。

 

ザミクラウスが子供にいい子にしていたかどうかをたずねる。

いい子ならプレゼントがもらえて、悪い子にはこのシュムッツリがムチをくれるとか!

まさにアメとムチ。

そのせいか、ザミクラウスは決して手放しで歓迎される存在ではなく、ちょっと恐い存在だったとか。

最近はサンタクロースの優しいイメージが優先しているかもしれないが、ちょっと前の世代まではそうだったらしい。

 

日本のサンタクロースのイメージは、主にアメリカ経由のものだろう。

クリスマスのイベントは、世界共通(すくなくともキリスト教圏では)かと思われているが、意外にローカルな違いがあるのがおもしろい。