皆さんこんにちは! ずら鉄です〜





みなさんがスーパーで買う野菜やジュースなどの商品、引越しやその他の物流、それらは様々な方法で運ばれています。トラックや鉄道、輸出入になってくると船や航空機などでも物流は動いています。今回は近年行われている物流形態に関してを。
ちょっと堅苦しいかもです笑
現時点での需要は?
現在物流で1番需要があるのはトラックでの輸送、その次に鉄道が来ています。船舶や飛行機は用途が限られてくるので、汎用性が高いトラック・鉄道よりも需要が劣っている状況です。
ですがトラックにある欠点、1番大きいのは環境への配慮です。
近年は地球温暖化が問題になっていて、トラックが吐く排気ガスも温暖化に関わっています。また、ドライバー不足にも頭を悩ませています。そこで現在進められている取り組みがモーダルシフトです。
モーダルシフトって?
モーダルシフトとは、トラックで行われている輸送を鉄道へとシフトチェンジする取り組みのこと。またトラックから船舶への移行もモーダルシフトに入ります。
トラックから鉄道(船舶)へのモーダルシフトでの利点は二酸化炭素の排出量が圧倒的に少なくなるということ。鉄道の場合、トラックが排出する二酸化炭素の量を1/8に抑えることができ、地球温暖化防止策として注目されています。またトラックよりはるかに輸送力の高さがあるため、1度に大量の荷物を迅速かつ丁寧に運ぶことが出来るという点です。
例えを出します。
26両編成の貨物列車、これは10トントラック×65台分の輸送力を誇ります。トラック65台分の輸送が出来、65台分の二酸化炭素排出量を減らせるわけです。こう考えるとかなり環境にやさしいですよね。笑 ちなみに積極的に鉄道での輸送を使用している商品にはエコレールマークというものが付いています。

身近な例を出すとハッピーターンや、一時期JR貨物のEF510と一緒にCMに出ていたブルボンのプチクマシリーズなどにエコレールマークが表記されています。他にもKIRINやアサヒの飲料やカゴメケチャップ、ビオレやアタックNeoなど多種多様な商品につけられているので気になったら探してみてはどうでしょうか?笑
着実に行われているモーダルシフト
現在モーダルシフトの取り組みは行われてはいるものの、なかなかその浸透性が現れません。やはり自宅へ届ける、企業の倉庫へなどはトラックでなければ出来ないため、トラックならではの利便性が大きいためです。また後述しますが、モーダルシフトにある課題が浸透しない理由でもあります。ですがモーダルシフトが全く進んでいない訳ではありません。近年の動きのご紹介をします。笑
例1:西濃運輸

まずは西濃運輸。赤いカンガルーマークがついたトラックを見たことがあるという人もいるかもしれません。2018年から運行を始めた専用列車はカンガルーライナーSS60と名付けられました。20両編成で15両は西濃運輸貸切、後ろ5両は一般枠となっていて、大阪仙台間を結ぶ列車です。1往復で大型トラック60台分の輸送量を誇っています。
例2:福山通運

こちらは2013年に東京タ〜吹田タ間、2015年に東京タ〜東福山間、2017年に名古屋〜福岡間での運行を開始した列車で福山レールエクスプレスと呼ばれています。この3往復の運用による二酸化炭素の排出量は年間約7万トン削減ができるようです。
1番新しい名古屋〜福岡間の列車は15両、31ftコンテナ×30個で、こちらも大型トラック60台分の輸送量を誇っています。
例3:トヨタ自動車(少し他と異なる)

こちらは名古屋〜盛岡間で運行されている列車で、TOYOTA LONGPASS EXPRESSという名前があります。トヨタ自動車の部品を運ぶ列車で、元々1往復のみの設定でしたが、2017年にトヨタが新型C-HRの生産を岩手県工場で行うという理由から休日を除いて2往復体制に変更されました。ですが、この列車はモーダルシフトの一環として捉えられていますが、元々船で部品を運んでいて、増産分を鉄道で補うという形から運行を開始した列車であるため、細かく言ってしまうとモーダルシフトではありません。ですがトラックで運ぶよりは確実にエコであるため、筆者はモーダルシフトの一環として見てもいいのでは?と思っています。笑
例4:佐川急便

最後は佐川急便。トラックよりも高速輸送が可能、環境への配慮を目指していた佐川急便の専用列車で2004年に登場。スーパーレールカーゴという愛称がついています。機関車で引っ張る貨物列車は時速110kh/mが限界でした。ですが、このM250系という「貨物電車」は16両編成で1・2・15・16両目がモーター車になっていて、真ん中に12両付随車を挟むという動力分散方式を取っていること、連結器などの構造を通勤電車と同じものにすることでそれまで110kh/mが限界だった最高速度を130kh/mに塗り替えるという快挙を達成しました。コンテナ28個積載可能で、1往復辺り10トントラック56台分の輸送量、年間二酸化炭素削減表は12698トンにもなるとのことです。
この他にもイオン・サッポロ専用列車や、専用列車は存在しないものの、モーダルシフトを徐々に推奨しているクロネコヤマトなどたくさんの企業がモーダルシフトに前向きに取り組んでいます。
モーダルシフトの課題
モーダルシフトが利点ばかりというわけではありません。例えば貨物駅まで輸送したあと、実際に店舗や個人への輸送を行うのは道路を走るトラック、貨物駅でコンテナの載せ替え作業などを行う時間が増えてしまいます。また、大雨や土砂崩れなどの災害の影響、人身事故等の影響をガッツリ受けてしまうなどが挙げられます。ドライバー不足や環境汚染が問題になっている中、トラックから鉄道へのモーダルシフトが行われているということは悪いことではありません。トラックだと遅い→鉄道で素早く・鉄道で人身事故に巻き込まれた→最寄りの貨物駅でトラックに載せ替えて運転、のようにお互いがお互いを支え合って日本の物流は成り立っています。モーダルシフトが進んで行っても、どれかの輸送形態が完全に消滅するということはないです。
実は過去に…
現在はモーダルシフトが進められていますが、実は過去にある方式で行われていました。国鉄末期の1986年に導入されたピギーバック輸送というものです。
見てわかる通り、専用の貨車にトラックそのものを載せて走るというものです。なかなかインパクトがありますよね笑
登場当時はちょうどバブル景気真っ只中であり、トラックドライバーが減少していた当時は業界からとても喜ばれ、1991年にはピギーバック専用の列車が設定されるほどだったそうです。バブル崩壊後の不況が原因でトラックドライバーに余剰が発生した結果、ピギーバック輸送の需要が急速に低迷、2000年に廃止となりました。また、この期間中にトラックだけでなく、石油を積んだタンクローリーのピギーバック輸送も行われていたそうですが、こちらも1991年〜1996年のわずか5年間のみの運行となったようです。
最後に。
いかがでしたか。貨物の輸送形態などを調べてみるのも結構楽しいです。笑 このブログを見てくれた人が物流に関して興味を持ってくれると嬉しいです笑
それでは今日はこの辺で!

