漫画家になりたい君へ | 微笑みの国で漫画家生活。

微笑みの国で漫画家生活。

タイを拠点にアジアで活動中の漫画家です。漫画の描き方も教えたりしてます。なんだかんだで今年で海外9年目です。似顔絵漫画スタイルも得意です(1人5分描き。常にイベントで長蛇の列でいつもガクブル)☆よろしくです☆

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新人漫画大賞にて大賞を受賞しデビューした主人公。
しかし作品は泣かず飛ばずでとうとう担当もさじを投げる。
そんな絶望の中、彼女は専門学校のマンガコースの講師として
働くことに…


私も日本でマンガコース講師経験者なのですが
いやー面白い!非常に共感できる点が多いw
グラフィックデザイン科や服飾科など有る中
どうしてもこのマンガコースの生徒は濃い生徒が集まる。
そこからデビューの可能性ですが、正直厳しい数字です。
在学中に投稿できたなら二重丸。
持ち込み行けるだけの行動力があるなら花丸と言う感じ。
「遠くに住んでるから持ち込みいけない」とかそんなの言い訳です。
私は名古屋から持ち込み行ってました。でも
北海道だろうが沖縄だろうが、お金作って行けばいい。
短期バイトだけで十分に往復代は稼げる。
1回の持ち込みで得られる情報とアドバイスは必ず糧になる。

しかし生徒たちはダメだし喰らうだけの精神の強さが無い子が多く
恐れて持ち込みに行けない子が多い。
決して編集部の人達は悪意があっていうわけではない。
その人にとって何が必要かを教えてくれるだけ。
直接アドバイスをもらえるというのは先生と同じ言葉でも
とても力強く感じてヤル気も漲るものです。

「とりあえず在学中に一度は持ち込みに行きなさい。」
これが私の口癖でした。

私もマンガコース出身の人間ですが
入学時、30人中投稿経験ある人は私のみ。
技術は生徒の中ではトップ(初心者の集まりだったので)で
学ぶよりも先生の代わりにクラスメイトに教えてた方が多かった。
今でも付き合いある友達は某大御所作家のアシスタントを
数年した後、今は結婚して家庭を築いてます。
他の皆さんは恐らく卒業後は普通に働き漫画読者として
過ごしているのだろうなぁ。

「バイトが忙しくてマンガ描けない」
なんて言ってる生徒は本末転倒で何しに習いに来てる
のかって話です。

今となっては漫画家という職業は人気職となっていて
小中学生の中で大人気です。
漫画にアニメ、来年には実写化と随分親しみ深い存在になってます。

でもこの「どうにもこうにも」に描かれてる描写はリアルですね。
同じ夢を持つもの達の集まりというのはとても居心地のいい空間です。
その中でマンガを描きスキルをあげる勉強するなんて
天国さえも思えてしまう☆
なのに実際はオタクの巣窟で投稿用は愚か課題提出もままならない。
なので私は宿題を作らず、受け持った時間内で教えられることを
やってました。

中には今まで学校に居場所が無かった子がマンガコースに来て
はじめて学校生活が楽しいと言う子もいました。

一番最後に受け持ったクラスは今までの中でも
特に真面目に取り組む生徒が多かったですね。
年々そういう子たちが増えてるなら今はどうなってるのか
楽しみなのですが♪

どういう子がデビューできるかっていうと
ひたすら描くことが出来る子だろうなって思う。
10分しか余裕がなくてもペンを持つことが出来る。
描き続ければ何かしらスキルは上がります。

外国人にマンガの描き方を教えて8年目。
「どうにもこうにも」なマンガを読むと昔を思い出してソワソワしてしまいます。
またマンガ文化発祥の日本で教えてみたいですな♪