1月21日、放射性ヨード内服治療を受けるため放射線治療科へ紹介となりました
外来の看護師さんに聞くと、放射線科の担当医はすごく勉強熱心な先生のようで、毎回、患者さんのカルテはくまなくチェックし、説明も詳しくしてくれる先生なんだそうです
新患だったためか・・・後回しになって10時診察の予定が、午後の1時
お昼を軽く食べて、特に予定もないので待合に置いてあった「ゴルゴ13」をひたすら読んでいました
ようやく呼ばれて診察室へ・・・
「はじめまして、放射線科のIです。
術後の再発予防ということでアイソトープ治療をご希望ということでよろしいでしょうか。」
(この時はまだみぎ鎖骨上窩リンパ節転移はわかっていなかったので)
「はい、手術前からやった方が良いと言われていたので。」
「それでは、治療について説明させていただきますね。」
こんな感じの内容で説明を受けました
再発予防を目的に放射性ヨード内用療法を行う。標的は甲状腺癌細胞、正常甲状腺細胞の両方になる。
再発予防の他に、甲状腺癌の転移の有無がわかる。同時に転移に対する治療にもなる。初回は100mCiとします。
入院の2週間前からヨード制限食とする。甲状腺癌が正常の甲状腺と同様に血液中のヨードを取り込む、という性質を利用しているため、体内のヨードが不足した状態で投与を行うことで、放射性ヨードの取り込みがよくなる。
放射性ヨードから出るβ線は1mm程度しか届かないため、正常な細胞を傷つけることはほとんどない。また、遠くまで届くγ線も混ざっており、これを捉えることで画像化することができる。
予想される副作用
急性反応むかつき、顎下の痛みや腫れ、味覚低下
晩期反応口渇症、骨髄抑制・肺炎(治療6〜8回以上ででることあり)
その他1年間は避妊すること。授乳も1年間はできない。
遠隔転移が無いので、タイロゲン注射が使える。タイロゲン注射の使用メリットは、甲状腺ホルモンを中止せずに治療が行えること。
デメリットはお値段が高い3割負担でも1本3万円以上する
タイロゲン注射とはTSHを上げる薬。TSHが上昇するとヨードの取り込みがよくなる。
治療の2日前、1日前に臀部にタイロゲン注射を行う。
2泊3日、一人で室内で過ごしてもらう。(入院は4泊5日)
放射線の測定を行い規定値以下になれば開放となる。
退院日にヨードシンチグラムの撮影を行い、退院となる。
うちでは3回までやって効果がなければ、副作用症状も考慮し、経過観察としている。
詳しく説明してもらって、とてもわかりやすかったです
「2月4日から入院でどうですか」
「えもうですか
」
「タイロゲン注射を使用するのであれば、明日からヨード制限食を開始すれば間に合います」
「明日から(早めに受けた方が効果あるらしいし)・・・その日にします
」
「わかりました。それでは入院予約を入れておきます。入院のことについては看護師から説明を聞いて下さい。」
急展開にビックリでしたが、早いに越したことはない術後2か月も経ってなかったです。
今度こそ断乳しなきゃ・・・なんとも寂しい気持ちになりました
その後、看護師さんから部屋を見せてもらったり、準備物や退院後の生活環境について説明を受け、栄養士さんからヨード制限食についての説明を受け、やっと帰宅しました
帰ってから家にある調味料の原料はなんなのか、あれやこれやチェックしてみると、昆布エキスだったり増粘多糖類の表記が結構多い
やさしい麦茶にまで昆布エキスが入っててビックリ
ヨードってこんなに身近なものだったのね
ヨード制限2週間・・・無事乗り切れるのかなと不安になりました