強く生きるとは


他者を蹴落とすことですか


弱いということは


憎むべきものですか


だれのココロにもある弱さを


見えないようにして


なかったことにして 


隠しながら


生きなくてはいけないのですか


わたしは 強くなりたいと願った


でも それは別のだれかになることだった


傷ついても 傷ついても


痛みに慣れることなんてなかった


ココロが限界だと叫んでいた


けれど  だれも気づいてはくれなかった


透明になったわたしの声はどこにも届かず


ただ闇夜へ消えて行った


月だけが 何も言わず わたしを優しく慰めた