コメント、大変勉強になります。

前回のブログ↓

の質問であった

「安息日に歩いても良い歩数」について

 

2000キュビト(約900m)が

正解らしいですね。

 

神戸では一応2キロを目安にしています。

おそらくコミュニティメンバーの住居とか

色々関係していると思います。

決めるのはその地域のラバイですが

そのラバイも専門のラバイに聞いてます。

 

つまり、基本的な目安というのは

「手ぶらででかけても汗をかかずに

 安全にシナゴーグに戻って来れる距離」

というのが判断基準になると思います。

 

戻ってくるというのは、

お祈りに必要な成人男性10人が集まれるように、

という意味です。

安息日はトーラーを勉強する日なので

外に出てる場合じゃない、

という意味なんでしょうね。

 

どうやって生活に適応できるのかという話ですが

シナゴーグにはエルーブという境界線があります。

「עירוב、Eruv、エルーブ」

ユダヤ人コミュニティは街全体が

エルーブ(紐)で囲まれていることがほとんどです。

安息日の39の禁止事項である「持ち運ぶ」ことは

家の外で適用されるので、

家の解釈として、紐で境界線を広げているのです。

だからエルーブがあることで、

持ち歩くことができ、歩き放題です。

 

行く先々でエルーブの地図をチェックします。

 

エルーブがなくて一番困るのは、赤ちゃん。

赤ちゃんを抱っこするのもダメ。

ベビーカーももちろんダメ。

世界的にいろんな議論がされています。

 

追記:確かに自分の街は歩いても良い

というのはよく聞きます。でも

それが、市のことをいうのか、町内をさすのか

地元のラバイのジャッジになると思います。

それも全部エルーブがあってこその話ですが。

めちゃくちゃ戒律に厳しいグループが来ても

彼らは話しながら神戸の街を散歩していたし
かなり遠くまで行っていました。
2時間は歩いていたのではないかと思います。
そして歩数を気にする人は
君子危に近寄らずを徹底しているので
よっぽどの用事がない限り外に出ないと思います。