先日会ったイスラエルからの旅行者が

すごく私に興味を示していると思ったら、

彼も改宗者だった。

 

日本人丸出しの私はいかにも改宗者ですが

その彼は両親ともにイスラエル人で

母親がクリスチャン、父親がユダヤ人

だったためぱっと見では改宗者とは見えない。

 

彼は28歳の作曲家だという。

先日から私はワーグナーが気になっていたので

「ワーグナーとかバッハとか聴きたくなるでしょ」

と思い切って小声で聞いてみた。

「嫌いになる必要はないよね」

と、うやむやになったけど

なんとなく私の罪悪感は減った。

 

彼の話で興味深かったのは

彼は16歳でちゃんと改宗のための勉強を始めて

18歳で改宗したらしい。というのも

「13歳から18歳までは改宗できない」とか。

多感な時期なのでダメなんだと。

全ての派閥で期間の縛りがあるかは知らないけど

妙に納得した。

 

私がこの1年で出会ったユダヤ人は

およそ2000人と書きましたが、

驚いたことに石を投げたら改宗者にあたる、

と思うほど改宗者が多い。

改宗者はユダヤ人になりたくてなったので

生まれながらのユダヤ人よりも厳しい、

と思われることも多いし、

実際その責務もあるのでちゃんと守る人が多い。

そもそも、正統派のラバイとともに学ぶので

装いも同じ黒い帽子と黒いコートと髭になるから

改宗者とは思えず、そのギャップに驚くのだと思う。

 

 

余談

ああ、シャブオス(乳製品祭り)だ。

トーラーを受け取ったお祭りだ。

 

パスオーバーからシャブオスまで、6週間分

Pirkei Avos(ピアケアボスとかピアケアボット)という

道徳の本みたいなものを読む。

今年は初めてラバイ婦人と子供たちとともに

皆で読み合わせることができた。

本当に基本的で当たり前すぎる倫理が書いてあるけれど

なぜかタイムリーに、所々でズキっと刺さるのが怖い。

 

https://www.chabad.org/library/article_cdo/aid/680274/jewish/Ethics-of-the-Fathers.htm

論語もこうやって子供と一緒に

毎週読み合わせたら良いのにと思う。

もちろんおやつを食べながら。