私のお友達ソロモンコーヘンくん、

日本が大好き過ぎて面白い。

 

日本オタクの第一歩である、

自分の名前に漢字をつける、

ハンコを作るなどはもちろんのこと

ゲーム、マンガオタクでもある。

 

ソロモンコーヘンというと、

マイケル、マリア、ポール、デービッド並。

日本なら

山田太郎、、ちがう

山田花子、、、ちがうちがう、

鈴木一郎、、、ちがうー

「日本太郎」みたいな感じでしょうか。

 

日本に来た時に作った

指輪の写真を送ってきた。

「ソロモン コーヘン」が

「猿門公園」・・・

彼は申年生まれ。

 

「コーヘン」というと、祭司の血筋で

数千年も自分の先祖が遡れる(はず)。

父親がコーヘンなら子供もコーヘン。


日本のコミュニティにはコーヘンの血筋の人はいない。だからたまに安息日のお祈りでコーヘンがくると皆ピリッとする(気がする)。普段はお祈りに参加しない走り回っている子供達にもなるべくお祈りに参加させるようにするから、多少なりとも参加者みんなそうなんだろう。(ちなみにシナゴーグには無神論者のユダヤ人も来る。)コーヘンが皆の前で祈っているところを見ないようにするとか、目が合わないようにするとか気を遣うところがあるから余計にピリッとするだけかもしれない。

 

ソロモンコーヘンくんが日本に来た時にももちろん彼は、彼のお父様と一緒にコーヘンとしての役割を務めていた。20歳でアニメが好きな若い男の子だと思っていたけれど、13歳で成人しているのだからもう8年もこのお務めを果たしているのだ。といっても彼にとっては日常だろうけども。

 

先日私が初めて墓に行ったというと、「僕は墓に行ったことないけどオンラインで見たことがあるよ」と言っていた。

コーヘンなので、墓に近寄らない、離婚歴のある人と結婚できない、改宗者と結婚できない、などいろんな制約がある。悪口を言わないなど、自分の身と心を清く保つために生きる。

 

彼の日本愛を送ってきてくれる。

黒い箸は乳製品を含むご飯用、

赤いお箸は肉用。

タコさんウィンナーは私のインスタグラムからやってみたらしい。ビーフでできたホットドッグ。タコもカニもコーシャでないのでユダヤ人的には面白い。

 

日本にいると、ユダヤ人としてのモデルが0か100しかないと感じることが多い。絶対にしてはいけないことと、できればしてはいけないことの違いがわからない。だから私にとっては「やってはダメそうなことならやらない」という選択になる。

私は中年の域に入っているので、今更街で並んでいる美味しそうなケーキやお団子や良い匂いのする焼肉屋さんに入ってみたいと思うこともない。でも子供達は一度もそんな魅力的なお店に入ったことがないので、子供の心は知れない。我慢しているわけではなくて、自分たちが入れる年だと思っていないような感じで見ている。大きくなったら必ず友達に誘われる。それまでに決断しなくてはいけない。

生まれながらの宗教的家庭で育ったソロモンコーヘンを見てると「人生楽しんでるな」と思える。別にやりたいことを制約されているわけではないし、やりたいことはできるように改変して自由にやっている。

 

ルールをより多く知れば、

より楽しめる方法を得られる。

 

今週も良い週末を。

Good Shabbos.