初めて神戸のシナゴーグを訪れてから

おそらく8年ほど経っています。

 

日本にはシナゴーグが少ないので

日本中からいろんなユダヤ人がやってくる。

 

超正統派なラビがいて

宗教として戒律を守っている人がいて

文化としてのみ来る人がいて

無宗教な人がいて

セファルディや

アシュケナージ、

イスラエル人や

アメリカ人や

モロッコ人や

イラン人や

フランス人や

スペイン人や

日本人や

クリスチャンや

観光客、通りすがりの人までいる。

 

今は外国から敬虔なユダヤ人が旅行客として

安息日の度にグループで訪れるので

さらにバラエティに富んでいる。

まるでシナゴーグが劇場で

同じ題目を違うバージョンで見てるような。

 

基本的にみんな同じ本を

集まって読んでいるのですが、

お祈りのメロディや発音自体も様々なので

みんなが何をしているのか

私はいつもロストしっぱなし。

 

お経みたいな時やオペラのような時、

動物園な時もあるし緊張感漂う時もあり

毎回ユニークで楽しい。

でもお祈りの大事な部分は必ず

どこの誰とでも一体感をもつ。

 

ユダヤ人というとだいたい、

イスラエルとアメリカに4割ずつくらい、

あとの2割が世界中に散らばっている。

なのでイスラエルとアメリカには

自分に合ったシナゴーグを選べる。

ウルトラオーソドックスはココで

セファルディの世俗的ユダヤ人ならココ、

アシュケナージの保守的ユダヤ人ならソコ、

ロシア人が多いのはドコソコ、

女性のラビがいるのはココかソコとか。

 

そんな幅広い層の代表者が集まるのが

日本なのです。

他の国は他の国で特殊な背景があるけれど

多くのシナゴーグを見てきた人たちも

神戸に来たら

ここは一体どんなシナゴーグなんだ、と

驚かれることが非常に多い。

 

私は最初にみたところがここだったので

まさしくひよこのように、

こういうものなのだと思っていた。

 

私が最初に覚えたヘブライ語は

「バラガンבלאגן」です。

意味は「しっちゃかめっちゃか、カオス」

ぴったりな言葉。

 

何が言いたいかというと、

「見学などで来られても

これが普通のシナゴーグだとは

思わないでください。」

と言いたかったのです。

 

それにしても20代のイスラエル人は

早く結婚したい人が多くて驚く。

25過ぎたら一様に真剣さが違う。

もしイスラエル男性にナンパされたら

本気真剣なのでお気をつけください。

 

軍隊に入ると最初にされるのは

「自己崩壊」と聞く。

自分を無くして命令に忠実になる。

 

外国人とお付き合いするのも

自己崩壊かもしれない。

自分を無くして相手の文化に忠実になる。

 

確立してきたと思っていた自分が

気づけば違う自分になっている。

言葉が変われば自分も変わる。


最近ヘブライ語に夢中なので

セファルディ系イスラエル人ぽい

性格になったら周りはびっくりだな。