先日、近所の集会所であった
反イスラエル（反ユダヤ？）の動画をみた。
なかなかにショッキングだった。
「ユダヤ人のトーラーやタルムードの本当の教え」を
先生が大勢の前で話していた。
動画は聞き取りにくく、
平常心で聞いていられたなかったけれど基本的に、
ユダヤ人はキリスト教徒の子供の首を切った血をマッツァ（お祭りで使うパン）に塗って食べてお祝いしてきたから、今でもそういう流れが続いてる。
ユダヤ人はユダヤ人以外を家畜以下だと思ってるから
ゴイム（非ユダヤ人）を痛めつけることは
なんとも思っていない、と。
この本に同じストーリーが書いてあった。
ユダヤ人は子供の血を飲むという噂が周り、
ユダヤ人を迫害していった歴史が本当にあった。
ただ、一部のクリスチャンは
ユダヤ人が徹底的に「血」を避けるということを
知っていたという記述があった。
ユダヤでは「血」の扱いはかなり慎重である。
例えば、
卵は一つ一つ必ず血が混ざっていないか上下左右確認する。
食用の肉は血抜きを徹底する。
生理の経血に至っても徹底ぶりは想像を超える。
口の中で血が出ても、舐めてしまわないように対処する。
自分の血ですら舐めないのに、
他人の血を飲むなんて絶対にありえない中のありえない。
ましてや、１００年も前のユダヤ人なんて
男性ならみんな今のラバイくらいの規範だと言われている。
これもユダヤの「タルムードの教え」として
巷でよく出回っている。
例えば、
「例え善良な非ユダヤ人であっても全員殺されるべきだ」
「ユダヤ人は９歳以上の子供なら性交渉できる」
などなかなかにひどい暴挙ぶりが書いてある。
そして非ユダヤ人を「家畜扱いしてる」と書いてある。
ちなみに、「家畜」である肉牛への扱いは
屠殺の時に、動物への苦痛を限りなく減らすことが
コーシャとして絶対に必要になる。
人道的に動物を育てることはもちろん、
屠殺する時に祈りを捧げ、
流れ出た血液にも祈りを捧げ、
食前食後にも祈りを捧げる。
感謝すればするほど、魂は祝福されるという。
家畜への感謝を忘れない。
ちなみに、ゴイムは「家畜」という意味ではない。
ただの「異教徒」という直訳で、
つまり「非ユダヤ人」という意味づけになり
何も悪い意味はない。
さて、話は上のタルムードの抜粋に戻って
先日一つ試しに夫に調べてみてもらった。
「善良な非ユダヤ人を殺しても良い」は、
簡単に言えば
「もし殺されそうになったら」という前提がある、と。
例えて言えば
「日本人は全員殺すべきだ」
……（もし日本人に殺されそうになったら）
という意図的な文脈の切りとりがあれば
完全に悪意を感じますね。
全ての抜粋に対して悪意ある文脈の切り取りがみられる。
タルムードは一言で言い切れるほど
簡単なものではないからです。
夫はこの一文のために３冊の本を取り出してきた。
そして、
「これだけでは足りません。複雑すぎる。」と。
多くのユダヤ人にとっては
昔から言われてきていることなので
今更これらの抜粋を相手にする必要はない
というスタンスです。
今までは。
そして最後に本題である先生の説法に戻ります。
公開動画で反ユダヤを煽ることを拡散するのは
イメージが悪くなるのではないでしょうか。
この居住地域は長年多くの宗教施設が混合して
仲良くやってきていたはずです。
お互い悪口も言わず
平和にやってきていたはず。
聞いていた皆さん、日本人も多く見受けられましたが
どこまで信じられたのでしょうか。
オーバーだなと思ってくれてたらありがたいです。
私は毎日この方々に囲まれて生活しています。
もちろんユダヤ的なところは隠しています。
子供の名前はまさにイスラエル人ぽいので
あだ名で呼ぶようになりました。
ユダヤとイスラムではまず絶対数が違うので
あの話を聞いた今では、
マイノリティにとっては脅威です。
子供を一人で歩かせることができなくなりました。
多くの日本人にとっては、
ガザもイスラエルも遠い国の話でほとんど興味がない。
イスラムとユダヤと、いつも喧嘩してるし、
お互いに極悪非道なことしてるくせに
宗教はろくなことがない、
とおそらく思われている。
良いイメージがない上に
刺激するようなことを動画で公開するのは
日本では得策ではないと思っています。
というのは建前で、
誰かあの動画を取り下げるように
管理人の方に言ってみてはどうでしょうか。
周りがどう思うとか考えてしまうのは
私が日本人だからでしょうか。
それとも、日本でも喧嘩するのでしょうか？
なんとか日本では平穏に過ごしたいです。