バージョンアップたこ焼きショー

をふまえて。


今回、私が改宗して初めてのゲストだった。

コーシャというのは、

ユダヤ人が調理することになっている。

なので前回は着火する度にユダヤ人を呼んだ。

今回は、とうとう自分で着火した。ドキドキ。

事前にラバイに

「本当に私が着火して大丈夫か」と確認した。

そしたら「あなたはユダヤ人ですか?」と。

迷わず「ハイ」と答えるとニヤ〜〜〜〜として

「この日を待ってましたよ」と。

 

改宗する前、私が作った料理を本当に食べるか

不安に思っていた。

非常にデリケート。

ましてやそれをゲストに提供できるか。

 

多くのゲストを前に、私を紹介するラバイ。

もちろん見た目100%日本人の私が

たこ焼き焼いてたら当然ゲストは、

コーシャじゃない!と思うだろうから

ちゃんとした改宗した敬虔なユダヤ人だと

紹介するのはセキュリティチェックと同様。

 

ゲストは皆、私の改宗と結婚を

「マーゾルトーブ!」と拍手してくれた。

こういう自分しか知らないドキドキ。

記念すべき着火第1回。ボッ。

 

多分私が家で作った料理は

もっと敬虔なユダヤ人は食べないはず。

シナゴーグで作った料理すら

手をつけないユダヤ人もいる。

日本滞在中全ての食事を

コーシャ認定された缶詰と

自分でむいたフルーツだけで乗り切る。

(包丁や調理器具の問題で)

 

ここでは中国人シェフが調理を主にしている。

もちろん着火やチェックはユダヤ人ですが。

 

コーシャ認定マークがついていても

コーシャレベルが十分でないので

持ち込まないコーシャ食品もある。

 

食材については、

虫の混入がないか、レタス一枚一枚、

血の混入がないか、卵一つ一つを上下左右から

ユダヤ人が常にチェックしている。

これで初めてコーシャになる。

 

調理で問題になるのはさらに、

「フライパンをコンロに乗せたのは誰か」など。

 

「君がフライパンを乗せて油を温めてくれてたら」と

夫に言っていた人もいる。

こういう状況は頻繁にある。

 

こういうふうに、コーシャのレベルは

人それぞれ全然違う。

家庭内でも、夫婦間で違うことが多い。

これはやはりユダヤ教(だけじゃないけど)が

「個人と神との契約」だからだなと思う。