日本に居ながら、アメリカ系ユダヤ人の夫に助けられ、超正統派ユダヤ教(オーソドックス)への改宗を試みています。

 

シナゴーグで過ごす毎週の安息日のディナーテーブルには必ずデザートが出ます。

誰か誕生日の方がいるとゴージャスなケーキ、普段はクッキーなど、お茶菓子にぴったりなものを食後にいただきます。困るのは、子供にとって食後のデザートが当然の毎日になったことです。安息日やお祭りの日は、電話などの電気系は一切使わないので写真が撮れなくて残念です。ご飯はやっぱり魅力です。

 

 

お持ち帰りのお菓子

安息日明けに、お菓子を持ち帰り用にいただきました。

ゴマとお砂糖と油を混ぜてできたハルヴァを、ふんだんに使ったハイカロリーなお菓子や

砂糖の塊とベリー系のジャムが乗ったクッキーなどもよくいただきます。

娘の手も、隙あらばと伸びてきます。
このクッキーが入っていた容器のままラバイ夫人から渡されたのですが、食べ切ってからお返しはどうしたもんかと悩みました。普通なら洗って何かお返しのものを入れて返すのですが、ここはシナゴーグ。コーシャというユダヤの食の戒律のために、飲食系で持ち込めるものがかなり限られてしまうので、そんな時は念の為、先に持って行ってもいいか聞きます。コーシャのマークがあってもマークのレベルによっては食べられないものがあるからです。
 

家で洗った容器は返却不要

先日、容器はどうしたらいいかとラバイ夫人に聞いたら「家で使ってくれていいよ」と言う返事。めげずに「洗わず持ってきてもいいか」と聞いたら「洗ってなかったら持ってきていいよ」と。当然と言えば当然の理由なのですが、ちゃんと気づけるようになった私も成長したものだと思いました。これは、私の家のキッチンが適切なコーシャキッチンでないからです。ラバイの家よりもよりコーシャレベルが高ければ問題ありませんが、うちではそうもいかないので。スポンジ一つとっても、本当に肉料理の皿を洗った水飛沫がスポンジに一粒でもついていないか、など気になり出したらキリがないくらいです。
「異教徒が洗ったらゴミ箱行き」と言われているように聞こえるかもしれませんが、これは馬鹿にしているとか、綺麗汚いの話では全然なくて、ルールだから仕方ないだけです。ここまでのドーピングなら大丈夫、これ以上はお帰りください、という線引きと同じようなルールです。
 
もしどなたかシナゴーグへ行くことがあった時、手土産は持っていかないのがベストです、というお話でした。あと、握手やハグなど、異性に指一本でも触れることは厳禁でした。異性に絶対に触れない、密室で二人きりになってはいけない、というのは本当に便利だなあとよく思います。
 
でも例えばカッパえびせんを持って行ったとしても、ラバイファミリーが召し上がることはありませんが本当に感謝して受け取ってくれます。やっぱり気持ちが一番です。