自分のわりと身近な範囲でのお話ですが
「セクシュアルマイノリティの理解者を増やそう」
という趣旨で精力的に活動している団体があります。


行動しているのは素晴らしいです。
当事者が多い団体のように見受けられますが
世間に果敢に訴えかけているようで尊敬します。

ただ、正直のところ「怖い」です。

その団体の活動をツイッターやブログで見ていて
徐々にどこか怖くなってきたのです。


今日は誤解を恐れず
"LGBT支援団体"について思うことを綴ってみます。


一口に支援団体といっても形はさまざまで

世の中にLGBTsを訴えかけていくタイプ
LGBTsの理解者を増やし手を繋いでいくタイプ
学問としてLGBTsを研究して行動するタイプ

思いつくままに挙げてみましたが
一つ一つの団体ごとにカラーがあると思います。


ちなみに自分が大学で所属するサークルは
LGBTsやセクシャルマイノリティのみならず
ジェンダー全般に目を向けている団体なので
また毛色の違う話になるでしょう。

ただ、LGBTsに興味を持つ傾向にはあるようです。


さて、初めに述べた「怖い」団体のお話です。


自分の知る団体は大学サークルですが
コミュニケーションが上手く取れませんでした。

サークルの担当者同士でお話をしたことがあり
こちらからは自分がお話させていただきました。

直接お会いした時はとても人当たり良く丁寧な対応で
こちらの未熟さにひたすら申し訳なくなる程でした。
が、団体のTwitterのDMでやり取りをした時は
話が恐ろしく噛み合わなかったのです。

いくら説明しても、こちらの団体を
同じ活動をしている仲間と信じてやまない文面。
こちらの返信を理解しているとは思えない反応。

柔らかい言葉遣いで対応しても一向に通じなかったので
最後は敬語もへったくれもないストレートな返信をしてしまいました。
失礼ながら、伝わらないよりはまだ良い。


これほど読む能力のない人が渉外をする団体が
どんどん周りを巻き込んで活動を広げていこうとする。
理解者を増やそう、アライの輪を広げようと
どんどん積極的に理想に突き進んでいく。

裏を返せば
周囲の当事者の声すら正確に拾えないまま
当事者の迷惑になる方向へ暴走するのもありえる。
……と思うと怖くないですか?


団体の形はいろいろあって当たり前。
むしろいろいろあることに意味があると思います。

同じ対象にも様々な観点からアプローチできるから。


だから団体同士が結びついて何かするのなら
互いの違いを知り認め合う必要があります。

厳密に言えば、相手のしていることは大体理解して
飲み込めなければ妥協すればいいんです。


性の多様性を認めてもらおうとする団体ならなおさら
多様な考え方を拾えなくて、認め合えなくてどうするんだ。
一つの思い込みを押しつけてどうするんだ。

ここは声を大にしたい。


まずは“聴く”こと。
聴いて、聴いたことの意味を理解すること。

何につけても大事。

LGBTsに関わる団体ならもっと大事。