バブルマンションが落城し、敵が強制退去になった後、初めてその部屋の写真をネットで見ることができた
便利な時代だな。賃貸サイトには間取り、中の写真まで全部のっている。
ちゃちゃはこの部屋に住んでいたのか・・・・15年以上も。
敵を滅ぼした後、その部屋を見分するかのような優越感がある。
ちゃちゃたちの部屋がどこにあるかは実は謎だった。正確にはわからなかった。
なぜかと言えば、ちゃちゃたちの住んでいる1階は賃貸募集がなかなかでなかったのだ
間取りはつかめても、部屋番号と位置までは一致できない。
ようやく、敵の本丸がわかった。
2LDK 和室6畳+洋室6畳×2 管理費こみで¥90000の部屋だ。
ちゃちゃは、「新婚でこの部屋にただで住むことができる」と思ったのだろう
「このマンションが自分たちのものなのだ」と。「一生裕福でシンデレラなのだ」と。
玉の輿をゲットできた自分に優越感をもっていただろう。
資産だけを見て、借金を見なかった
お前はだまされていたんだよ。
おれから手紙が来るまでな。
おれのセラヴィ作戦のわずか7か月後に強制退去
「セラヴィ=これが人生だ」
ちゃちゃに言われたことをそっくりそのまま返してやった。
これ以上ない完璧なドラマだ。
ちゃちゃは見返されたことを思い知っているであろう
そして、常におれが見ている気味の悪さを感じつつ貧困生活を続けていくのだ
ところで、部屋は二人で住むには十分の広さだが、家族4人ともなると少し狭い。
風呂場もいまいちだし。収納が少なすぎるな。
もしかしたら、まだオーナーの担保物件の生き残りがあって、そっちに移っているのかもしれないが。
もうきりがないので調べるのはだるい。
このマンションをつぶしただけで満足だ。