初心者の方必見！ Photoshop切り抜きツールの使い方をご紹介します

切り抜きツールの一番の目的は画像全体の大きさとサイズを意図的に変えることです。　画像を切り抜くことで、画像の持つ印象を簡単に変えることができます。　主題を抽出、または不要な部分の除去をすることができ、画像を見る人の視点を希望する位置に持ってくることができます。

切り抜きの用途には：

– 焦点をあいまいにする余分な部分を取り除く
– 拡大して構図を縮小し主題を強調する
– 形状や向きを変更して異なる構図を作成する

などがあり、賢く切り抜きをしてみて下さい。

基本的な切り抜きのテクニック

画像にたくさんの要素がある場合は、切り抜くことで主題により焦点を当てることができます。　Photoshopで画像を開き、キーボードのCを押して切り抜きツールを選択します。　上部のオプションバーに異なるメニューが表示されます。

できるだけツールを使いやすくするために、フルスクリーンモードの使用をオススメします：ビュー > スクリーンモード > フルスクリーンモード

画像：everst

切り抜きの設定とオプション

画像の角（角が見えない場合は拡大する）にはハンドルがあります。　どれかひとつをクリックしてドラッグすることで、切り抜きフレームを縮小します。　そして他の角もドラッグして主題の切り抜きフレームを調節します。　ボックス内で画像をクリックしてドラッグすることもできます。

FacebookやInstagramなどソーシャルメディアの投稿には規定の画像サイズが決まっています。　指定した比率で切り抜く必要がある場合は、ドロップダウンメニューから比率をクリックして、プリセットの中から切り抜き比率を選択します。　メニュー右側にある項目に特定の数値を入力することもできます。　これにより調整時に切り抜きボックスの比率が固定されます。

構成のためにオーバーレイを選択し、グリッドアイコンをクリックすると、様々なオプションが表示されます。

ほとんどのプロジェクトにおいて、三分割法が一般的な主体の配置に役立ちます。　対角や三角形は山々や自然の風景などの画像に角度をつけるのに便利です。　概念的または複雑な画像を使用している場合には、黄金比や黄金曲線を利用して切り抜きをすると効果的。

画像が大きくて高解像度の場合は、小さな被写体を取り出すために切り抜きを使用できます。　切り抜きを実行するにはReturn/Enterをクリックします。　やり直す場合はEscapeです。

ヒント：上記のオプションで「切り抜かれたピクセルの削除」を選択、選択解除できます。　このオプションをチェックすると、実行時に切り抜き範囲外の部分を完全に削除します。　チェックしない場合は、プレビューや一時的なワークスペースで作業します。　完全に削除するまで画像サイズは変更されません。

一歩進んだ切り抜きのテクニック

「コンテンツに応じる」を使う

元の画像領域より大きくトリミングする場合は、切り取りの反転ができます。　何もないスペースを背景色または前景色に置き換えるか、上記のオプションメニューで「コンテンツに応じる」をチェックしてみてください。

これはPhotoshopの先進機能の一つで、選択された領域に隣接するピクセル情報に基づいて画像を置き換えて「再構築」します。　何もないスペースにうまく背景を再構築できる場合もあれば、時には変な感じになってしまいます。　一般的な経験則として、「コンテンツに応じる」は何もない空、滑らかなエリア、小さな箇所を埋める場合に有効です。

「コンテンツに応じる」をチェックして、切り取った画像で何もないエリアを再構築すると下記の画像のようになります：

角度調整で水平・垂直を修正

描画する線に沿って画像の角度調整をすることができます。　これは傾きのある画像を扱うときに便利です。　オプションバーの「角度調整」オプションをクリックします。　次にまっすぐに表現したい写真の構図に沿って描画します。　Photoshopはその線に合わせて画像を調整します。

1. 角度の付いた画像を開く

画像：guteksk7

2. 角度調整のために基準線を引く

角度調整アイコンをクリックし、パスをドラッグして角度調整のための基準線を引きます。　マウスボタンを離すとプレビューを確認できます。

3. 角度調整の確定

Enter/Return キーで角度調整を実行、確定します。

遠近法での切り抜き

歪み補正と遠近法修正をする場合、「遠近法での切り抜きツール」を使ってください。　アクセスするには、ツールバーの「切り抜きツール」をクリックしながら、「遠近法切り抜きツール」を選択します。　切り抜き領域を描写します。　次に切り取り領域の代わりに、角を使用して遠近法を調整します。

グリッドラインが画像のオブジェクトに近づく、または一致するように角を調整します。　例えばこの画像のように、遠近法での角度を減らしたい場合。　画像上部を伸ばして歪みを少なくしたいので、角を中に引っ張ります。　Return/Enterで実行すると、角は元の位置に戻り、上部の画像が引き伸ばされて、遠近法による歪みのない画像に調整できます。　ビルや建物などの撮影でぜひご活用下さい。