ミュージックビデオの制作に使える、知っておきたい4つのテクニックとは？

こちらの記事はミュージックビデオの制作に使える、知っておきたい4つのテクニックをご紹介しております。ミュージックビデオは、制作していて、とっても楽しいですよね。　クリエイティビティを発揮しやすいですし、音楽をビジュアルで表現する面白みがあります。　でも、バンドがスタジオでだた演奏していたり、アーティストがラップしている様子を撮影しただけ、では視聴者にアピールできません。　こちらでご紹介をするミュージックビデオの制作に使えるテクニックを活用して、ぜひあなたも魅力的なミュージックビデオの制作にトライしてみて下さい。

1. アーティストの周りがスローモーション

90年代のR&Bジャンルの映像で、砂浜で白いリネンシャツを着た男性が歌うシーンがあったのをご存知ですか？　周りがスローモーションにも関わらず、歌が始まってもアーティストの口パクがちゃんと音楽に合っています。　この手法を再現するには、まず歌の速度を2倍速にし、動画撮影も倍速の48fpsにして、歌に合わせて撮影して下さい。撮影後、動画編集ソフトでクリップの速度を50%に減速させると、周りはスローモーションなのに、アーティストの歌だけは通常速度になる映像を作ることができます。

2. アーティストの周りが２倍速

歌っているアーティストだけは普通の時間が流れていて、周りは2倍速で動いているという映像効果を生み出すには、音楽を半分の速度にし、その音楽に合わせて動画を撮影して下さい。　そして、編集時にクリップを200%の速度に引き上げて、かぶせる音楽に通常速度のモノを使えば完成です。　撮影中に、背景となる部分に歩く人などを入れると、この効果をより一層引き立てることもできます。

3. 逆回しで撮影する

撮影時にアーティストを含め、周りの動き自体を全て順序を逆にしながら撮影して、編集時にそれを逆回転、つまりは通常の動きに戻すことを行うことで、人目を引く効果を作り出すテクニック。　この手法を使った素晴らしい例として、コールドプレイの「サイエンティスト」のミュージックビデオが挙げられます。

まずは、Adobe Auditionなどを使い、音楽を逆回転させましょう。　この音楽を聞いても変な感じがしますし、歌詞もまったく意味不明ですが、この歌詞を何度も聞いたり、書いたり、歌ったりしながら覚えましょう。　覚えたら、撮影開始です。この逆回転した歌を流しながら、逆回転の歌詞のままで撮影を行って下さい。この撮影を行うときは、逆回転を意識した小道具や動作を入れるとより効果的なモノにすることができるので、ぜひ入れてみて下さい。最後に、編集ソフトで、逆回転をリバースさせて、通常の歌をトラックにつければ完成です。

4. オールドフィルム風にする

インディーズ系バンドのミュージックビデオでよく使われている古びた感じの動画は、見る人にノスタルジックな印象を与えることができます。このエフェクトは、撮影というよりは編集時に行うものなので、撮影自体は特別なことをせずに撮影を行って下さい。撮影後、素材をAdobe Premiereに取り込み、歌と同期させれば完了です。エフェクトタブから、ポスタライズ効果を選び、クリップに適用します。　また、タイムライン設定上で、フレームレートを8に変更すると、スピードを8fpsに変更し、ストップモーション風にすることもできます。