人生の迷いをクリアにし、
あなた本来のミッションを覚醒させる
ゲートキーパーの鼎ナオ(かなえなお)です。
過去の出来事と心の変化を
「自分探しの歩み」として表現しています。
前回の続きです。
なんだかヤな予感・・・
だけど川沿いで道幅も狭いこの場所、
無視して突っ切るしかない・・・。
そう思いながら、視線を外して、
突っ切ろうとしたその時・・・
ガッシャーン!!・・・
気が付けば、そのヤ○ザのおっさんに、
自転車を真横から蹴られ、
自転車ごと、倒されたのでした。
心が大丈夫な時は「たすけてー!」と大声で叫べばいいと思ったりするのですが、
そうはいきません。
恐怖で声が出ず、
心臓がバクバク、
頭が真っ白になりました。
全てがスローモーションで起こるように見えるなか、
腕を引っ張られ、
開け放たれたドアから車の中に引きずり込まれそうになりました。
自転車で倒れた痛さはどこへやら、
頭は恐怖とパニックでいっぱいでした。
その時、
我に返りました。
や、やばい・・・
下手したら家に帰れない!
そう思って、なんとか混乱の中、
短い瞬間で、マインドをフル活性させました。
中学生では陸上部の選手で、
10-25km、走り込んでいたし、
ひょっとしたら逃げ切れるかもしれないと、
倒された自転車を逆におっさんに押し付け、
自転車を一旦捨てて、そのうちに鞄を持って逃げることにしました。
逃げるとしても、引き返す川沿いの道は
街頭も逃げ道もないため、
次の選択肢しかありませんでした。
A.まっすぐ:
川沿いの道
(1km以上何もない。あるのは人気のない工場だけ。)
B.200m先の右手の橋を渡る:
家路に続く山側に続く右手の橋
(500mほど何もない。その先に民家。)
C.左手:
急な登りの坂道の300m先に、
開いているはずの商店が1件ある。
そう、私はCの急な坂道を選択し、ダッシュしました。
これなら引き離せるかもしれない!!!
私は坂道での特訓を小学校の時から続けていました。
坂道を下るのは苦手ですが、登るのは得意なのです。
途中までオッサンは追ってきていました。
しかし、もう振り返る余力もなく、
全速力を振り絞って、
開いているであろう、商店まで走っていきました。
夜の暗い中、明かりがついていて、そこは開いていました!!!
そして、商店に到着。
お店の方に事情を話し、暫く隠れて、かくまってもらいました。(ありがたや・・・)
田舎は、だれでも顔が繋がっていることが多くあります。
すぐにうちに電話をかけて頂き、なんとか一件落着。
親に来てもらい、
恐る恐る倒されたところに、ゆっくりと車で見に行くと、
自転車はそのまま、ヤ○ザの車はなくなっていました。
暫くは自転車で通うのがトラウマになったので、
2週間ほど、親に送り迎えしてもらいました。
あの事件から、1ヶ月後、隣町で事件を起こし、その男は逮捕されていました。
めでたしめでたし。
しかしこんなことがあったことすらこれを書く直前まで忘れてました。
怖かったこと、つらかったことって、
かなり、意図的に自分の記憶から消せてるような気がします。
今は、意図しないと感情が思い出せないので、人間の脳ってすごいなと思います。
そして・・・
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